OUMOU SANGARE / TIMBUKTU

情勢不安定なマリのこと、現在、米国に住まうというマリ南西部、ワスル音楽の女王、ウム・サンガレ新作は、前作前々作と続いた仏レーベル制作陣とは手を切って、古巣のワールド・サーキットからリリース。で、CDの表題 “TIMBUKTU” が気になって聴き始めたら、なんと冒頭曲はスライド・ギター入り、トンブクトゥ流儀のブルースっぽい曲と聞こえます。そして、表題曲はワスルっぽい体裁のブルース調とでも言えそうな変則的な仕様で、同じく米国で活動していたもう一人のマリ女傑、トンブクトゥの地を代表した故ハイラ・アルビーへの、追悼のようにも聞こえてしまいます。が、しかし、全体として曲の並びを聴いてみれば、ワスル音楽色揺るぎのない歌唱の充実ぶりが嬉しい新作となりました。

*MM誌2022年の年間ベスト10ワールド・ミュージック部門5位の作品です。

1 Wassulu Don
2 Sira
3 Degui N’Kelena
4 Gniani Sara
5 Timbuktu
6 Sarama
7 Kanou
8 Demissimw
9 Kêlê Magni
10 Dily Oumou
11 Sabou Dogoné

>こちらで紹介されていた盤ですね(無断リンク陳謝&感謝)!

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