OUM KALSOUM / AL ATLAL

☆ウム・クルスーム / 廃墟~アル・アトラル
BNSCD-930●「アラブの至宝」と讃えられるエジプト最高の歌手、ウム・クルスームの代表作3作を同時発売。アルバム1枚につき1曲という贅沢な仕様です。●現時点でもなおアラブ世界最大のセールスを誇るであろうウム・クルスーム。エジプト本国のみならず広くアラブ世界全土に彼女の歌声が響き渡り、最も愛されています。その偉大さを簡単に語ることは出来ませんが、彼女のラジオ番組が流れる時間になると通りから人がいなくなったという逸話は誇張ではなく、1975年に彼女がこの世を去った時には、400万人の人が葬送の列に並び、深くその死を悼んだといわれています。オペラのディーバ、マリア・カラス、仏の女優/歌手のマリー・ラフォレ、ボブ・ディランやU2のボノ、元PiLのジャー・ウォブル、セネガルのユッスー・ンドゥールなど彼女のファン、もしくは影響を受けたという世界的なアーティストは大勢います。●「アラブの星~初期・中期録音集」(BNSCD-919)でお聞きいただけるウム・クルスームの楽曲は3分から6分程度ですが、後期は1曲の長さがどんどん長くなり、60分を超えることが当たり前になったというのも有名な話です。これは、彼女と聴衆の間に何か精神的なスパークが生じ、それに呼応するうちにだんだん曲が長くなったと言われています。本作の録音はオリジナルの長さです。●本作「廃墟~アル・アトラル」(1966)の歌詞はエジプトの詩人、イブラヒム・ナジ(1898~1953)の二編の詩「廃墟」と「別れ」を合わせたもので、詩人の死後13年経って発表されました。作曲は「旋律の王子」と呼ばれたリアド・アル・サンバティ(1906~1981)で、本作は数ある作品の中でも最も成功したとされています。暗く重々しいメロディが醸し出す荘厳な愛の廃墟を歌う黄金期の傑作です。●解説は、アラブ・ヴァイオリニストであり、アラブ音楽研究者である及川景子氏です。ウム・クルスームを最も愛する彼女の曲解説は必読です。(メーカーインフォより)

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