1929年に、カストロ4兄弟によって結成された、キューバで最も早いジャズ系ビッグ・バンド、オルケスタ・エルマーノス・カストロ。このグループが1931年にニューヨークで録音した「セントルイス・ブルース」がキューバ音楽とジャズをミックスした最初の録音といわれているそうです。また、このバンドにいたメンバーの何人かが独立し、あのオルケスタ・カシーノ・デ・ラ・プラヤやオルケスタ・アバナ・リバーサイドを結成しました。キューバのビッグ・バンドのルーツとも言っていい歴史的バンドです。
本アルバムは、1950年代半ば頃に編集されたアルバム『Strictly for Dancing』(Puchito LP-501)の2曲をマイナスし、4曲をプラスした形式でのリイシューCD-Rです。もともとは、SP盤で発売されていたモノをこの時期アルバムにまとめて発売していましたから、こういう選曲もアルバムもあったのかも知れません。録音も1950年代半ばだと思われます。ヴォーカルは、カルロス・ディアス、フアン・ポランコが担当。チャ・チャ・チャから、マンボ、グアラーチャ、またちょっとコミカルな曲までを、ブラスの小気味良いリフを中心に聞かせてくれます。
盤起こし?と思われ、若干の音擦れの様なところもますが、音質は概ね良好かと思います。紙スリーブ・ジャケに、レコードに模した黒色盤が封入されています。(サプライヤーインフォより)