NIYAZ / SUMUD


日本でも人気のペルシアン・ゴス・フォークトロニカ・トリオ「ニヤーズ」の12年3RDアルバム。タイトル「スムード」はパレスチナのインティファーダの言葉で「不動」「不屈」を意味する。昨年の「アラブの春」が大きなテーマとなり、イラン、アフガニスタン、パレスチナ、クルドなどの古い民謡を題材に「スムード」の精神を謳う入魂の歌々。アザム・アリの妖艶なる歌声、ローガが奏でる古典弦楽器の哀愁の旋律、洗練されたカルメンのプログラミング… A.R.ラフマーンが参加した幽玄なガザル調からパレスチナ人ウード奏者の伴奏を得て、初めてアラブ語で歌うタイトル曲など、これまでで最も多様性がありながら、どこを切り取ってもニヤーズだとわかる強烈な個性あり。

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