いかにも北イタリア出身のカンタンテ・フェミニーナらしい? 暮愁とでもいいますか、そこはかとなく透明に寂しい歌のあり方が素晴らしいですねえ…。ボローニャ出身、ニラ・ピッツィ(1919-2011)の1940〜50年代全盛期の魅力を納得させてくれる15曲。
その魅力のあり方は、歌謡音楽の地域性を越えて、まるで、レコード産業の成熟ととともに、インターナショナルなポピュラー音楽空間を共有しているかのような魅力を放った、ロックンロール前夜の女性歌手たち、例えば、ビルヒニア・ロペスやパティ・ペイジ、マイーザ、サローマといった歌い手に通じるモダンな抒情の魅力、とでも言えるでしょうか? 実にイイ歌手ですねえ、この分野でも、ライノ(イタリア・プレスのライノです!)がイイ仕事を見せてくれた、ナイスなベストです。
1.GRAZIE DEI FIOR
2.PAPAVERI E PAPERE
3.VOLA COLOMBA
4.TUTTE LE MAMME
5.CAMPANARO
6.CILIEGI ROSA
7.LUNA ROSSA
8.CANZONE APPASSIONATA
9.QUIZÁS QUIZÁS QUIZÁS
10.ACQUARELLO NAPOLETANO
11.ANEMA E CORE
12.CANZONE DA DUE SOLDI
13.ETERNAMENTE
14.PERCHÉ NON SOGNAR
15.LA RASPA