NICOLÁS IBARBURU / CASA RODANTE

3兄弟からなるトリオ・イバルブルでの活動、そしてルーベン・ラダ、ウーゴ・ファットルーソ、フィト・パエスにロリ・モリーナ…フォルクローレ・フュージョンからA.ロックに至るまで数多くのツアーや作品に参加してきたギター奏者のニコラス・イバルブル。S.S.W.としての自身を打ち出したソロ2作目を発表。ニコラス・イバルブルというと、ウルグアイ出身の川沿い音楽のミュージシャンで、フォルクローレとジャズがクロスオーヴァーした音楽性、そしてアルゼンチンのフルート奏者フアン・パブロ・ディ・レオーネのソロ作に全面的に参加していたことを思い起こさせるのですが、その恩返しとでもいいますか、フアン・パブロをはじめ、カルロス・アギーレ、セバスティアン・マッキ、フェルナンド・シルバ、マルティン・ブスカリア、ルーベン・ラダの娘のフリエタ・ラダがゲスト参加。
息子のバレンティンをコーラス部分にフィーチャーしたメランコリーな”Navegantes”はまるでクルビ・ダ・エスキーナスのような瑞々しさを醸し出し、続く”Desvelo”、”Mapa Tesoro”もアーバンなAORのムードを持った佳曲。とそこでマルティン・ブスカリアがゲスト参加したエレポップ”Gamo”がカットイン、そしてソロ・ギターの調べ”Casa Rodante”があり、と多様性でいえば昨今のコンテンポラリー・フォルクローレ界隈の作品では一、二を争うのではないかと思います。兄弟のマルティン・イバルブル(drs)、マヌエル・コントレラ(key)、フェルナンド・ベラ(b)らとクォークテトリスなるバンド名のもと、編み上げたレパートリーの集大成は音楽性こそ多岐に渡るものの、心底に流れるのは水の匂いのする音楽。フリエタ・ラダとチャベラ・ラミレスふたりの女性voをフィーチャーした”Caminar”、そしてカルロス・アギーレ・グルーポと共演したかたちの”Si te escucho cantar”、澄んだハーモニーが溢れ出す名曲”Semilla”と後半の流れも秀逸。ボーナス・トラックとしてもう一人の兄弟アグスティン(key)が参加してのR&Rブギーも収録。(サプライヤーインフォより)

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