今、ポルトガル語で歌う女性の中でも、もっとも優雅な歌を聞かせる人かも知れません。 ペルー音楽やラテン / ボレーロまで歌った意欲的な>前作が大好評でした。~ま、歌がうまくない人もいるような気がする大西洋上カボ・ヴェルデの女性歌手の中では、ピカイチのうまさといっていいでしょう!ナンシー・ヴィエイラ、レーベル移籍しての12年作話題盤 / ソロ4作目です。これまで、故セザリアの独壇場だったモルナですが、ここに来て彼女のような歌い手がフィーチュアーされることは、あらたなカボ・ヴェルデ歌謡の幕開け?〜だと思いますよ。で、とにかく、さり気ない。このさりげなさはただごとではありません。哀愁味ある島の歌謡、モルナの旋律を、サンバやボサの手法を取り入れたギター類重奏のバックで淡々と辿るだけですが、何と柔らかで温もりのある歌い口でしょう。今のサンバやボサを見回してもこういう歌はないだろうし、彼の島でも多分この人だけ。様々なポルトガル語歌唱の中で、今、最も優雅じゃないでしょうか?