音楽の大海原をめぐる世界一周ツアーへようこそ!
2200枚のアルバムをフルカラーで紹介!
日本を旅立ち、アジアから中東、ヨーロッパを回って北米へとたどる西回りと、太平洋を渡って中米・南米、カリブ、ブラジル、アフリカまでの東回り、ふたつの航海で巡る怒濤の世界音楽ガイドです。
フルカラーで紹介するCDはトータル2200枚!
地球上のあらゆる音楽を愛してやまない著者が『ポップ・アフリカ800』に次いでお届けする本書は、2日に1本欠かさずアップし続けている音楽ブログ10年分を集大成したもの。
世界の楽器・民芸の写真、インタビュー記事、コラムなども盛りだくさん。
ピーター・バラカンとの対談「あやういカタカナ〜外国語の日本語表記の問題をめぐって」も収録しています。
──本書「おわりに」より
「世界にはまだぼくの知らない音楽が山ほどあり、新しい音楽も日々生み出されています。ぼくが夢中になれる音楽がどこかにあるのに、それに気付かず聴き逃しているとしたら、これ以上悔しいことはありません。
そうした音楽のすべてを探し出し、この世を去る最期の日まで、聴き尽くさずにはおれません。これからもぼくの音楽航海の旅は続きます」
プロフィール
荻原和也(おぎわら・かずや)
1958年東京生まれ。ラテン音楽好きの父親の影響から、3歳でセリア・クルースに夢中となり、チローロのレコードに合わせて太鼓を叩く幼稚園児となる。ロック、ブルース、ソウル、ジャズを乱聴する少年期を経て、1981年学習院大学経済学部卒業時には、ラテン・ブラジル・アフリカ・アジア・アラブ音楽をくまなく愛好。会社勤務のかたわら、日本の語り物やヨーロッパのルーツ・ポップへ関心を広げ、世界のポピュラー音楽に耽溺。1990年10〜12月、勤務先の研究調査のため、ガーナ、ナイジェリア、タンザニアに単身滞在。雑誌『ミュージック・マガジン』『レコード・コレクターズ』、吉本秀純編著『アフロ・ポップ・ディスク・ガイド』(シンコーミュージック)、北中正和監修『世界は音楽でできている』(音楽出版社)に執筆。著書に『ポップ・アフリカ800 アフリカン・ミュージック・ディスク・ガイド』(アルテスパブリッシング、2014)がある。
定価:本体5800円[税別]
- B5判変型・上製 | 656頁
- 発売日 : 2021年11月18日
- ISBN 978-4-86559-244-3 C1073
- ジャンル : ワールドミュージック/ディスクガイド
- デザイン:原耕一・せい 装丁:折田 烈(餅屋デザイン)
- 発行:(株)大和プレス
〜以上、メーカーインフォより
〜以下、著者FACEBOOK より
いつものように無断リンク、ならぬ、無断転載(陳謝&感謝!)
やっと、できた。。。
656ページ、フルカラー。
2段組で100万文字を超すヴォリュームを
ハードカヴァーに収めています。
ぜひともよろしくお願いいたします(ぺこり)。
←after youファンの皆様に贈る「ストリーミングでは聞けない曲や音源による」著者厳選世界音楽特典CDRを、もれなく差し上げます。
というわけで、いつも読ませてもらっているブログ after you が本になります!コレは実に嬉しいことじゃないですか!?
で、蛇足ながら、この本は、ブログ投稿日順でも時系列でもなく、世界各地の地域別にページ&項目が整理されているわけですから、自分のその時の興味や必要に沿いながら紐解くことができるわけで、これは便利!当方のようなにワールド系CD & レコード店を営む者にとっては超便利(索引もあり)!またまた、おおいに参考にさせていただくつもりですが…、それはともかく、
これから世界音楽の大海原に乗り出すぞ!という皆さんにおきましても、項目ごとに、いつ、誰が、どこで、どんな音楽スタイルにおいて、その歌を、そして演奏を繰り広げている作品なのか?という基本情報が必ず明確に記されているので、興味のおもむくまま、未知の海域に舵を切っていただいてOK、質量最高のワールド系ディスクガイドになっています。加えて、紹介アーティストの資質や方向性、位置づけを踏まえた上で、その魅力のあり方もキッチリ教えてくれることでしょう。
好きになれない音楽は決して紹介しないという after you の不文律を軸に、有名無名を問わず、素晴らしい音楽とはどういうものなのか、いずれ、読み進めて行くうちに、個々のケースから浮かび上がる著者の音楽観、価値観、美意識のあり方に親しむこともできるかと。そして、何にしても、これだけ多くの音楽を聴き、それぞれの音楽に向き合い、自分の言葉で綴られた本書、いわば、前代未聞のワールド・ミュージック百科全書!世界にも稀な本であることは確かです。
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でも、ネット上のブログ after you で、いつでも読めるのだから、わざわざ、手元に本を置くこともないだろうと、お考えの方も、たぶん、いらっしゃるでしょうね…。
でもなあ、そこに CD やレコードがあるから、聴きたくなるんであって、配信でいつでも聴けるから、と思いながらも、結局、あまり聴かないということもあるし、やっぱり、そこに、本があるから手に取って読む、という動かし難い事実もあるわけです。
あるいは、本棚の前で、さて何を読もうと、背表紙を眺めながら、ああ、これ、面白かったよなあ、と、手に取った本をパラパラとめくっているうちに、けっこう忘れていて、また、読み出すこともあるでしょう。
はじめは記憶をなぞるようにページをめくっても、本は読み手の今をうつす鏡ですから、新たな発見あり、昔わからなかったことも分かったり、以前より、すんなりと入って行けたり…、そうしたことはもう、本好きなら、そして、CDやレコードが好きな方なら、よーくわかっていただけると思います。CDもレコードも、あるいは本も、記憶の中に薄れる感応を折々に、繰り返し、しかも新たに再生してくれる得難いもの、手を伸ばせば実体として、実物としてそこにある何ものかだと思います。
そんな繰り返しが育んで来た CD やレコードへの愛着にうながされ、著者の “音楽航海” の旅は続くわけですね。それぞれの海域に未知の音楽を求め、そこで出会った音楽に一目惚れしてしまう…、そんな出会いの喜びこそ、あるいは、本書『音楽航海日誌』のすべてのページに通奏される基調音と言えるかも知れません。
素晴らしい音楽と出会うことの幸福、それが、2009年6月から現在まで、雨の日も風の日も欠かすことなく、一日置きに投稿され続けているブログ after you の原動力であることも言わずもがな、ということになるでしょうか?
after you★https://bunboni58.blog.ss-blog.jp