MARINA ROSSELL / 300 CRITS

カタルーニャを代表する女性歌手マリーナ・ロセールが往年のシャンソンの名曲をうたう。
 カタルーニャを代表する女性歌手:マリーナ・ロセール(1954- )。1970年代に勃興したカタルーニャ語による歌の復権運動〈ノヴァ・カンソ〉の若手歌手として世間からの大きな注目を浴びたことが、彼女のキャリアの始まりでした。以降現在に至るまで、カタルーニャ地方の伝統歌、ハバネーラ、レジスタンス・ソング(抵抗の歌)などを中心に歌い継いでいます。近年では2019年に、彼女の敬愛するフランスの歌手:ジョルジュ・ムスタキのレパートリ、そしてドイツ/イタリアで親しまれてきた反戦歌などを含むレジスタンス・ソングを併せて収録した『ムスタキとレジスタンスをうたう』(ライス PTR-7181)をリリース。こちらの作品でも、彼女らしい魂のこもった歌声をたっぷりと聴かせてくれました。
 彼女にとって通算25枚目となる本作は、第二次世界大戦中、ドイツ占領下のパリで誕生したシャンソンの名曲のカヴァーを中心に構成。エディット・ピアフの名唱でもお馴染み、ユベール・ジロー作曲/ジャン・アンドレ・ドレジャック作詞の「Sous le ciel de Paris(パリの空の下)」や、ジョルジュ・ブラッサンス、ジャック・ブレルに並ぶシャンソン界3大巨匠の一人:レオ・フェレの代表作「時の流れに(Avec le temps)」、ディノ・オルヴィエーリ作のカンツォーネをフランス語のシャンソンに生まれ変わらせたことで人気を博した、リナ・ケティ歌唱による「待ちましょう(J’attendrai)」他、今も昔も変わらず愛されている珠玉の名曲8曲が選び出されました。フランス語で書かれた歌詞をカタルーニャ語に変えて歌い上げることによって、作品にさらなる深い意味合いを与えています。加えてアルバム・タイトルにも冠された‘300 cries(300の叫び)’をはじめとするオリジナル3曲も収録。エモーショナルで説得力ある彼女の歌声さらに引き立たせるような、ピアノとアクースティック・ギターによるシンプルな伴奏とのバランスも絶妙です。中でもアルバム・ラストに収録された、ピアノと歌のみによるピアフの名曲「愛の讃歌」の味わい深いカヴァーは必聴!
 呪われた時代を生き抜くために生み出されたシャンソンの名曲の数々、そしてそこに託された歌詞の意味に対する再考を促してくれるような一枚。彼女のファンの方は勿論のこと、今回はエディット・ピアフをはじめとするシャンソン・ファンの方にも是非手にとっていただきたい内容となっています。 (サプライヤーインフォより)
●日本語による説明をつけた帯を商品に添付して発送いたします。日本語解説は同封しておりません。予めご了承ください。

1. No em penedeixo de res (Non, je ne regrette rien)
2. El temps se’n va (Avec le temps)
3. 300 crits
4. Sota el cel de París (Sous le ciel de Paris)
5. Morir d’un llamp
6. I ara, què? (Et maintenant)
7. Jo t’esperaré (J’attendrai)
8. La mar (La mer)
9. Guardo el dubte
10. Tutto andrà benne
11. Himne a l’amor (Hymne à l’amour) (Bonus track)

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