MARIEM HASSAN / SHOUKA

★マリエム・ハッサン / 棘

Mariem-Hassan2010

モロッコの南の国“西サハラ”のポリサリオ戦線において祖国独立のために音楽活動を続けて来たという女闘士マリエム・ハッサン~待望のサード・アルバムがリリースされました!西サハラ/トゥアレグ系の伝統的な歌謡スタイルの流れを汲みつつ、シンプルかつブルージー、よく練られたギター&パーカッションによるバックに、ドスが効いた、哀愁のこもった砂漠のフォークロアを歌い綴っているところは前作・前々作と変わりなしですが、が、どこか開放感が漂うオープンで余裕のある構え、しだいに当初の女だてらの一徹さがほぐれ、緊張感は保ちながらも風通しのよい印象が感じられます。大姉御の風格みたいなものが備わってきたんじゃないでしょうか?あるいは、そこはかとない母性でしょうか?大きな変化はなくとも、深化を聞かせる充実作です。

以下メーカーインフォより〜
●マリエム・ハッサンは、かつてスペイン領であった西サハラに生まれながら、政情不安な故郷を後にし、西サハラ独立を掲げるポリサリオ戦線のための音楽グループなどで活動してきた不屈の女性歌手です。
●彼女の音楽性のベースとなるのは、HAUL MUSICと呼ばれる西サハラの伝統音楽で、それはベルベル人やマグレブ、アラブ、南部アフリカなどから流れてきた様々な文化的影響を受けて形成されたものです。
●満を持してリリースされた本作は、前作までリードギターで活躍していたバーバ・サラマ(故人)の代わりにリードをとったギタリスト、ランガイフリ・ブライムの素晴らしいギターと、多くの曲で詩を担当したラミン・アラルとの絶妙のコンビネーションによる音楽的発展が目立つ傑作で、その楽曲にのる彼女の強力な唄は不正、差別、虐待と闘うすべての人を力づけるレベル・ミュージックと言えます。
●日本のペンタトニック音階とも相通ずるサハラのギターの乾いた響きは、日本人にとって郷愁すら感じさせ、また手拍子とパーカッションによるシンプルなグルーヴは、どっしりと大地を踏ん張って”堪え忍んで生きている”西サハラの民のタフなエネルギーを感じずにはいられません。

01. Azzagafa 私たちの文化
02. Terwah 花嫁の願い
03. Tefla madlouma 虐げられた娘
04. Baba Salama ババ・サラマに捧ぐ
05. Ala Ahd Shaid 殉教者の道
06. Alu ummi お母さん、こんにちは
07. Nabiyu rahma 慈悲の預言者
08. Maatal-la マータル=ラ
09. Lguman mbalgu 尊大な男たち
10. Ragsat naáma ダチョウの踊り
11. Hinwani 私の印
12. Abeina u manna 私たちは望まず、拒絶する
13. Salem サレム
14. Fergan Leyuad ノマドのテントに集まって
15. Shouka 棘
16. Eid Arbain 40人の評議会

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