★マリア・デル・マール・ボネット / ウルトラマール
マジョルカの陽光と、カリブの風が混ざり合う。
音楽生活50周年を迎える地中海の伝説的歌姫、初のキューバ録音
●スペイン地中海岸のマジョルカ島に生まれた女性歌手、マリア・デル・マール・ボネット。「ノヴァ・カンソ」の顔の一人としてだけでなく、地中海に根ざした様々な歌や北アフリカとのコラボレーションを取り上げてきた彼女は、なんと音楽生活50年を迎えました。その記念すべき時に発表する新作は、初のキューバ録音です!
●長年キューバ音楽へのあこがれを持ち、その影響も受け、「マジョルカの民謡とキューバの伝統音楽の共通点をたくさん見つけた」というマリア・デル・マールが、自らのルーツの「地中海」とキューバの「カリブ海」の美しきコラボレーションを成し遂げてくれました。
●オリジナルの歌詞をカタルーニャ語に自ら訳し歌う、キューバのカマグエイ地方に伝わるスペイン・ルーツ色濃厚な伝承曲「カマグエイのトナーダ」から始まる本作。自作や参加キューバ人ミュージシャンの作品と共に、やはりスペイン・ルーツのキューバ伝承スタイル「サパテオ」や「自由形式のトナーダ」と彼女のルーツ、マジョルカ島の歌詞や自作詩を掛け合わせた④や⑦。マジョルカの伝承曲をキューバ風に料理した曲など、キラキラ輝く13曲が収録されています。
●生まれ故郷、地中海の文化に影響を与えたアラブ文化のルーツを求め、北アフリカ音楽とコラボレーションしてきたマリア・デル・マール。そんな彼女がキューバのスペイン色強い伝承曲を歌うと、キューバ音楽に潜んでいるアラブ性が、すーっと立ち上がってくるようで興味深いです。
●キューバからは、キューバン・ジャズの重鎮ベーシスト、ホルヘ・レジェス(先日開催されたインターナショナル・ジャズ・デイのキューバで行われたガラ・コンサート「All-Star Global Concert from Havana」にも中心メンバーとして参加)を中心に、やはり映画音楽などで活躍する重鎮ホセ・マリア・ビティエール、カンペシーノ音楽を奏でるクエルダス・デル・モンテ、注目のカンペシーノ系若手シンガー、マリア・ビクトリア、ベテラン・トレス奏者のパンチョ・アマート、NG ラ・バンダのリーダー、エル・トスコことホセ・ルイス・コルテス、キューバを代表するドラマー、オリベル・バルデース、若手注目ピアニスト、アレハンドロ・ファルコンなど、そうそうたるメンバーが参加しています。
●彼女の持ち味である地中海の柔らかな陽光のような歌声をカリブ海のそよ風のようなメロディが包み込んで行きます。驚くほど自然に交わるふたつの要素。改めてキューバとスペインの「イダ・イ・ブエルタ」(行ったり来たりしながら、文化が発展していくということ)という精神性を気づかせてくれると共に、新しいマリア・デル・マールの世界もしっかり聞かせてくれています。
●マリア・デル・マール・ボネットが撮ったキューバの写真やミュージシャンの写真、彼女自身による解説、歌詞などが載った59ページのハード・カヴァー・ブックレット仕様となります。(メーカーインフォより)
1. Tonada Camagüeyana カマグエイのトナーダ
2. Viure Sense Tu あなたなしで生きる
3. Cançó de Les Princeses Africanes (feat. José Luis Cortés El Tosco) アフリカの王女の歌
4. Zapateo サパテオ
5. Tant Com Te Cerc あなたを探しながら
6. Els Boscos del Pensament 思索の森
7. Tonada Libre (feat. María Victoria) 自由形式のトナーダ
8. Amorosa Guajira (feat. Pancho Amat) 素敵なグアヒーラ
9. Dintre Teu (feat. José Luis Cortés El Tosco) あなたの中へ
10. Amor (feat. José María Vitier) 愛
11. Nina, Ninona (feat. José Luis Cortés El Tosco & Pancho Amat) お人形、小さなお人形
12. Danza de Fin de Siglo 世紀末の踊り
13. Amor de Índio インディオの愛