マリア・ベターニア2014年新作です。00年代の充実路線を踏まえて、何かの主張があるわけではなく、自己表現とかそういうものでもなく、ただただ曲の良さ、バッキングの繊細なアンサンブルの中に自ら溶け込み歌うような、素晴らしい出来です。アンドレ・メマーリのピアノ伴奏によるドリ・カイーミ曲、シコ・セーザル、グストジオ・メスキータ、パウロ・ヴァンゾリーニ、アドリアーナ・カルカニョットなどノルデスチ/サンバ / MPBの佳曲をカヴァー、歌い綴っています。そしてラストはジョビン「DINDI」再演〜、長きに渡りベターニアの音楽的パートナーを務めるベーシスト、ジョルジ・エルデルとの共同プロデュース。