新疆ウイグル自治区西北部イリ地方に住まわったウイグル人の間で、弦楽器タンブールの名手とされた故ヌルママト(もしくは、ヌルムハンマト)・トゥルスンのソロ演奏曲を収めた2枚組CDです。決して余韻を残す響きとは思えない、シャランシャランとしたストロークされた弦の演奏ですが、あるいは逆説的に、空間的な奥行きを感じさせる演奏と聞こえないこともありません。
タイトルを訳すならば、『故ヌルママト・トゥルスン演奏 タンブールの調べ それらの時代』となるそうです。残念ながら、いつ亡くなったものかは、わかりませんでした。