MANOLIS FAMELLOS / I EPOHI TON SKOUPIDION

1968年アテネ生まれの男性SSW、マノリス・ファメロスのソロ12作目〜2018年作となります。ソロ・デビューは99年なんですが、それ以前にも、92年に1stをリリースし98年に3rdアルバムを発表し解散したマノリス・ファメロス&イ・ポディラテス(& “ザ自転車” の意)を経てのソロ活動ということなので、実質30年のキャリアの持ち主、50歳ですね。で、50歳だし、やっぱり枯れましたね、ということではなくて、もともとこの人、脱力ヴォイスと揺らぎのある枯れた歌い口が身上、なので、相変わらずの哀愁メロ系脱力グリーク・ロック・アルバムを、またまた届けてくれた、ということになります。
マイペースというか、淡白というか、いつもサラッと流れて行く中で、なかなか凝った音楽性を聞かせてくれる面白い人。具体的にどこがどうとか、ここがこうとか言いにくいのですが…、声高に何かを伝えようというわけでもなし、取ってつけたようなギリシャっぽさもないのに、ギリシャ以外ではありえない感じ? とにかく、聴いていて疲れなくて、何だか、風に揺れているものを、ただ見ているだけみたいな気持ちになって来るところ、ある意味、ミニマル? 既にロックでもない? 似たようなメロと似たようなリズムが、多少強弱緩急の変わるアレンジの中で繰り返されるだけ。で、おしなべて唐突に曲が終わってしまう12曲。一体コレはなんでしょうね? ひょっとしたらスゴイ境地かも…。個人的には、もう大好きですが、オススメしづらいですねえ、なんとなく、

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