なんと、マグニフィコ(”マニフィコ”と発音するべきでしょうか、微妙…)9年ぶりの新作!スロベニア(旧ユーゴ人口205万人)のブライアン・フェリー(どこが…?_?)〜昨年12月にリリースされた最新作〜「シャンソニエ? それともカウボーイ? しかしてその実体は、バルカンのカメレオン野郎だ!」なんて意味にも取れる惹句を自らに果たしつつ、その音楽性、ブレてませんね(個人的にはずっと追ってるフェイヴァリット・シンガーなんですが、どこがイイのか?とか、言われたりもしますけど、メゲません)。
この9年間に過去曲拾遺ベストLPやライヴ盤なんかも出ましたけれど、この9年間のシングル・ヒットや youtube アップ曲も含んでの新曲集大成アルバムであるところの本CD、前作コメントの繰り返しになりますが、旧ユーゴで盛んだったPOPミュージックの総称=シュラガー音楽の現今トップスター、マグニフィコ!(シュラガー音楽とは、中欧はじめ、東欧、北欧にも存在するドイツ語の “Schlager” を冠したPOPミュージックの呼び名で、フォークロア / トラッドに対置して使われた言葉〜ヒット・ソングスみたいな意味かと。具体的には、ザグレブで1953年から催されて来たポピュラー音楽祭 “ザグレブフェスト”から生み出された様々なヒット曲群が、旧ユーゴのシュラガー音楽の典型とされているようです。)その、50〜70年代ぐらいのシュラガー音楽が聞かせる、それぞれの言語や民俗、地域性〜スロベニア、クロアチア、ボスニア、セルビア、コソボ、モンテネグロ、マケドニ〜を越えて、ユーゴ〜スロベニア全域で親しまれた平明なメロディーやリズム感をベースに、そこにバルカンやジプシーの要素、加えてオールド・ラテンやボサノーヴァ、そしてレゲエやサーフ・ミュージックのテイストを加味したミクスチュアー音楽が、自分自身の音楽である、というような発言もありましたが、それはホント、今作でもブレてませんね!
ま、なんというか、こういうトボケた男は、昨今のワールド・ワイドPOPシーン〜しいてはワールド・ミュージック・シーンには稀有な男、と、言わせていただきましょう!?欧州北米主流 POP ミュージックの “プライヴェートなスロヴェニア的焼き直し” なのかも知れませんが、ほかでは味わえない複合文化的奥行きに、その地域性に結びついた紆余曲折の上澄み的ユーモアに感じ入ってしまう、ということはあります。最高です!
1 Hišica 3:36
2 Miki 3:36
3 Korak po korak 4:24
4 Prišla si takoj 4:25
5 Sonce posijalo 3:15
6 Out Of Tune 4:08
7 Say No When You Gotta Say Yes 3:54
8 Ljubav prokleta 3:27
9 Rakija 3:34
10 Pa kaj potem 3:57
GEMMA HUMET / MATRIA
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MARIA DEL MAR BONET
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