MADAM ANONIMO / HEUREUX TEMPS

★マダム・アノニモ
/ ウル・タン

出身地年齢不詳。大学紛争の時代から70年代初頭までアングラ劇団のディーヴァとして活躍。阿部薫らと親交を結んでいた謎の歌姫「マダム・アノニモ」。φononから発売された2019年のデビュー・アルバム『il salone di Anonimo』は、舞踏、アヴァンギャルド、ジャズのリスナーを包括する幅広い層から、衝撃と称賛を持って迎えられた。
それから4年、Dommune出演以外に表だった動きのなかった彼女が、遂に新曲をリリースする。今回の発表にあたって、楽曲の徹底した推敲を行ったが、レコーディングは一発録りであることを特記しておこう。
A面「ウル・タン」は、パリ・コミューンで有名になったシャンソンの名曲「さくらんぼの実る頃」をモチーフに、19世紀末フランスのアナキスト詩人ポール・パイエッツが過激に詠みあげた作品。歌唱は仏語。訳詩はアルトー「演劇とその分身」、「ランボー全詩集」の仕事で知られる仏文学者の鈴木創士。そして、モダン・コンテンポラリーのメタ・アンサンブルをモジュラーシンセ奏者の森田潤が展開する。
B面「グランドラ・ヴィラ・モレナ」はコインブラ・ファドの代表格でポルトガル民主化運動の英雄、ホセ・アフォンソの楽曲をカバー。1974年のカーネーション革命のテーマ曲となり、アマリア・ロドリゲス、チャーリー・ヘイデンら著名アーティストが取り上げた歴史的名曲。歌唱はポルトガル語で、マダム自身が訳詞に挑戦した。
ジャケットの美しい写真は、裸のラリーズ、ゆらゆら帝国、恒松正敏などのロックミュージシャンのオフィシャルカメラマンである、ギャラリー・二エプスの中藤毅彦が担当。
メディアはアナログ盤7インチ。初回プレス300枚。音圧は上々。売り切れの場合はご容赦をいただきたい。

歌: マダム・アノニモ
歌詞対訳: 鈴木創士、マダム・アノニモ
写真撮影: 中藤毅彦
プロデュース: 森田潤

〜メーカーインフォより

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