LUCIANO RUGGIERI / BEATITUDES

様々な時代や緯度で生まれたジャズをシンプルに、コンテンポラリーなかたちで。
兄弟のマリアノ・ルッヒエリ(ep) とのデュオ作に続いて、ロサリオのドラム奏者が発表したリーダー作。

エストニアのミニマリズムで有名な音楽家アルヴォ・ペルトの楽曲(”Alinale”, “Beatitudes”)を冒頭と終焉に。ジョン・コルトレーンの妻アリス・コルトレーンによる作品”Lord, Help me to be”に、ルネッサンス期にジョスカン・デ・プレが書いたミサのための歌曲”Coral”、オースティン・マイルズのゴスペルに、ジョニー・キャッシュもカヴァーしている19世紀アメリカン・フォークのトラッド “Wayfaring stranger”、ボブ・ディランやアニマルズでも広く知られる”Rising sun blues”など時代も出生地も異なるレパートリー群を、アルゼンチンのコンテンポラリー・ジャズに通念としてあるミニマリズムで解釈。余計なギミックも技量の誇示もなく、心地よく音の旅を続けることにこだわったというルシアーノ・ルッヒエリと、長年様々なセッションや作品で交流を続けてきたブエノス・アイレス、ロサリオ、サンタ・フェのミュージシャンたちが互いへの信頼感のもと作り上げたアルバム。リーダー作が好評だったロドリゴ・アグデロとセバスティアン・ロペスのダブル・ジャズ・ギター(eg)、うっすらと空気をまとめ上げるオルガンと、トラッドでは主旋律も担うコントラバス、そしてルシアノ・ルッヒエリの装飾音も孕んだ哲学的なドラミングが、時代も場所も異なる音楽たちを自身の美学のもと統一感のある現代的なものへと仕立て上げています。(サプライヤーインフォより)

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