LIZETA KALIMERI / EN FLYA

リゼッタ・カリメリ、1969年テサロニキ生まれ、姉はメリーナ・カナ、1994年に LYRA からファースト・アルバムををリリース。当方としては、ライカはもちろんディモーティカ、バルカン〜東地中海、イズミール色などのあるトラッドな風合い濃いナンバーを歌う女性歌手(時に作曲もします)だったと認識しています。その後、2006年までに7作のアルバムをリリースしましたが、LYRA から>2枚組のベストをリリースしてから後、音沙汰がありませんでした(少なくともアルバムのリリースはありませんでした)。が、2018年の年の瀬になって、とうとう沈黙を破ってくれた当年49歳…イイ感じで歳を取りましたね(音楽的に)、聴いてみてください、この深みと円熟と哀愁…、というわけで、作曲やアレンジ、プロデュースは1957年生まれのSSW、オルフェアス・ペリディス(スキンヘッドの人ですね)〜ハリス、ダラーラスへの曲提供はじめ、マノリス・リダーキスやニコス・パパゾグルとの仕事でも知られていますが、自らも10枚以上のアルバムをリリースして来た人ですね。フォーキー・トラッドなテイストはもちろん、ロックやジャズ風の曲想もこなす人、いかにも玄人好みの作風、音作りは、リゼッタにピッタリかと思います。年明けからこの4月にかけ催されているリゼッタとのツアー / ショー(オルフェアスのデビュー30周年も兼ねているそう)も大評判みたいですね、お金があったら、前から3番目あたりの席、連日買い占めて、毎晩、観に行ってみたいものです。
低めのクラリネットとパーカッション、ヴァイオリンとギターとベース、平行3度、6度の男声コーラス、アコースティック・ギターに溶け合うようなアコーディオン、そしてブルース、そしてララバイ、ディモーティカ…。誰も叫ばず、誰も呻かない、これみよがしの声音は皆無です。こんなに大人でギリシャで、いいんでしょうかね?ほんと、フツーでサイコーです!

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