LIRAZ / ROYA

★リラズ / ローヤ〜ファンタジー

60〜70年代イラン・ポップのリヴァイヴァルを目指すイスラエル人女性歌手
待望のサード作が登場!

女優としても活躍してきたイラン系イスラエル人歌手のリラズは、かつて人気を博した60〜70年代のイラン・ポップを再発見し、国際感覚を取り入れたサウンドで大きく注目を浴びてきた。ドイツのGlitterbeatに移ってリリースした前作『ザン~女性たち』では、イスラエル人音楽家主導の下、イスラエルとは国交の無いイランの匿名音楽家らと〈秘密裏に〉オンラインで共演したが、今回はその彼らとトルコ・イスタンブルの〈人目につかない〉地下のスタジオで落ち合い録音を行った。前作と同様、ブーム・パムのウリ・ブラウネル・キンロトがプロデュースや作曲、アレンジを担当。そしてリラズ自身も一部で作詞・作曲を手掛けるなど、前作以上にアーティスティックな方向性を目指した。古き良き時代のイラン・ポップを懐古するだけない、ラディカルで攻めた音楽性が、本作最大の魅力だ。(メーカーインフォより)

制作は前作同様ウリ・ブラウネル・キンロト(Boom Pan)、全体に70年代ディスコ・ポップに地中海マナーのサーフ・サウンドをまぶしつつ、革命前イランの懐メロ歌謡ムードを溶かし込んだような仕上がり、とでも。基本、スタイリッシュなミクスチュアーPOPですけど、より近東方的な歌謡性を増量したそのペルシャ・マナーの歌声が、時として昭和末期あたりのディスコ歌謡を連想させたりするところもあったりして、なんだか嬉しいですねえ…。
ラスト曲はそのゲスト・メンバーのクレジットもなし、イランから極秘裏に招いた女性音楽家達との共演で、ペルシャ弦楽重奏をバックに冒頭曲をリプライズしているんですが、今まさに、イランの女性達が現体制への反抗の狼煙をあげたその状況を想えば(Iran’s War on Women)、なんだか感動的なトラック、と聞こえてくるのでした…。

1.Roya 03:06
2.Azizam 03:11
3.Doone Doone 04:38
4.Mimiram 04:22
5.Tanha 04:18
6.Bishtar Behand 03:26
7.Junoonyani 04:15
8.Gandomi 03:58
9.Omid 03:27
10.Bi Hava 04:27
11.Roya – Female Version 03:48

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