フランス語で「ティマル兄弟」を意味する彼らは、グァドループ諸島発祥のダンス/音楽/歌を組み合わせた伝統芸グウォカをアレンジの中心としたカリビアン・ダンス・ユニット。もちろんサウンドは現代的にアップデートされており、デジタル・ビートやシンセを積極的に使用したアレンジで聴かせます。メンバーはパーカッション担当のジャン=マルク・フェルディナンドと、キーボード/エレクトロニック担当のシプリアン・ステック。2024年作の本作で彼らはグァドループの先達たちに敬意を表し、当地に息づく7つのリズムをエレクトロニックと融合させたサウンドを披露しています。まさに現在進行形のフレンチ・カリビアンが楽しめる1枚です!
〜サプライヤーインフォより
グァドループのグウォカ系音楽家達の歌と太鼓を、仏人ミュージシャン達の、エレクトロ・ビートに融合した作。グループとしてはこれが初作かと。もう、めっきり届かなくなってしまったフレンチ・カリビアンの、久々の新傾向作品!?
仏エレクトロ・ファンクの仕掛け人、レオパルド・ダ・ヴィンチと、グァドループ島の打楽器音楽、グウォ・カに親しんで来たジャン=マルク・フェルディナンの出会いが生んだユニット、レ・フレール・ティマルの初作です。ほか、島の太鼓奏者がもう一人とフランス人金管奏者4人が参加し、両者の音楽を混ぜ合わせた作と聞こえます。が、制作はダ・ヴィンチがつとめ、カリブの二人の歌や太鼓は、本作の動機となった素材でありこそすれ、トータルには打ち込みをベースとした仕上がり、その意味では、島のグウォ・カを聴いてみたい向きにお薦めできる内容ではないかも知れません。それでも、全体を引っ張るジャン=マルクの通り良くも嗄れた歌声の魅力が際立っているし、加えて、ファンクやトランス、レゲトンやセカンドライン風のビート仕様も並ぶ中で、打ち込みに帳尻を合わせつつも、島の太鼓の打音そのものの魅力は響いて伝わる内容〜お薦めしたいと思います!
1 Voye Lavwa
2 Ola W Kale
3 Amour D’un Nègre
4 Asya
5 Ti Paradi
6 Van Lévé
7 Kongo
8 Charié
9 Omaj A Velo
10 Elwa
Vocals, Ka – Jean-Marc Ferdinand
Tambourine, Ka – Lyndeul Minatchy
Bass – Jérémie Revel
Saxophone – Christophe Rieger
Tambourine – Philomin Jordy
Trumpet – Paul Barbieri
Directer, Vocals, Keyboards, Bass, Flute, Drums, Guitar, Chorus, Trumpet – Cyprien Steck
Arranger, Trombone – Guillaume Nuss