LEONIDAS BALAFAS / ANTHROPOS MONAHOS

レオニダス・バラファス、2018年末の新作、やっと再入荷しました!
アナログLPオンリーのリリースとされていましたが、LPを開封するとLPジャケを、そのまま小さくしたペラ紙ジャケCDもついていたのでした…。
が、しかし、そのCDに関して、6曲目がかからない、というプレスミスが発覚。一応、クレーム入れてみようかとも思っていますが、オマケ(?)なので勘弁してくれ、と、言われそうな気がします。というのも、よくよく調べてみると、既にクレームを受けたのか、CDの入っていないLPも幾つかあって、そのかわり、すべてのLPに、ダウンロード・コードの書かれたカードが入っているのでした。ということで、先に “CDとLPを別々に売る” とお知らせしましたが、やっぱり取りやめとさせていただき(CDはもともと無かったものと考え)、些少値引きさせていただいて、LPのみのつもりでお売りすることにします(もともと付いていたプレスミスCDは先着順になりますが、勿論そのままお付け致します)。なんだかチグハグなことですが、どうぞ、お許し下さい。
ともあれ、その収録時間から考えても、レオニダス自身、アナログLPでの発売に照準を当て、本作を作ったことは明らかでしょうね、なので、ここはひとつLPで、よろしくどうぞ!

ところで、ロック・スタイルと、ギリシャ音楽の伝統スタイルの間で、色々な振り幅のあり方を示して来たレオニダスですが(とはいえ、ロックを歌ってもこの人の場合、歌いまわしやメロディーはライカ or レべーティカ or ディモーティカのそれを辿っているのですが)、なんだか>前16年作で吹っ切れた模様、コノ作では堂々としたレベーティスぶりとロッカーぶりを両立させている “男の世界” を繰り広げるのでした。カッコイイですな、
というわけで、“ギリシャのレニーニ!?もしくは、初期デヴィッド・バーンを男らしくしたような!?(by 中野の宮崎さん、言い得て妙)” ギリシャのレオニダス・バラファス新作です。グリーク・ロック数あれど、ここまでギリシャ音楽の伝統を真っ当に背負いつつ、ロック的な演奏感覚とレベーティスならではのヤサグレ感をともに体現した男は、このレオニーダスただ一人(かも知れない)、かと思うんですが、いかがなものでしょうか?何しろ、ラフです。ワイルドで行こう!です。まったく “チフテテリ・ファンク” ですからねえ、ビツクリですよ(件の6曲目)!何気なき自然に聞こえますが、ギリシャの唄を乗せていく工夫、リズムのあり方や旋律ギターのフレイズなど、こりゃ相当に練られまくっているとも感じます。ヴァシリス・スコウラスほか、ヴェテランも参加の新旧歌い手達による男唄の世界(!?)を繰り広げる曲や、レオニダスがクラリネットを吹いて始まるディモーティカ・ロック、ツエッペリンやTレックスへの傾倒をチョッピリ伺わせる曲などなど、個人的には年間ベスト10当確ですね…(って、去年のHP上エルスール・ベスト10マダやってませんが…)。
別に “男らしさ” みたいなものを売りにているワケでもないんでしょうが、フト立ち止まって周りを見渡してみれば、ムカシは結構あったように感じる “おとこ” をウリにしたような唄というものが、全然?あんまり?無いことにも気づくのでした。

1. ALITI 3:40
2. APOFASIS 3:15
3. KLIKA 3:32
4. OLA TA KALA PEDIA 2:50
5. ENNIA SOU 3:19
6. ΤΣΙΦΤΕΤΕΛΙ 13:12
7. ANTHROPOS MONAHOS 2:37
8. MASKA 3:07
9. DOMBRO 2:59
10. PRAMATIA 2:33
11. ORKI 2:34
12. HORIS ESENA 2:55
13. O, TI IPA 3:00


▽レニーニ!?

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