LABESS / DIMA LIBRE

「今年ナンバー1間違いなし!」というのは、マグレブしか聴かない “マグレブ佐藤” さんの言、なので、マグレブ系ナンバー1とうことですが、でも、今年唯一入荷のマグレブ系新譜CDなので、1位も何もないのですが…その後、マグレブ佐藤さんとEXPさんと、いろいろ youtube 漁って、いろいろ若手も発見!ライもシャアビもCDは出なくても終わっていないことを確認した次第、ですが、CDが出なきゃねえ、当店は、関与できないという哀しい話…

そーゆうことはともかく、今年最高の人生の応援歌!心意気だけで引っ張られてしまいます(個人的には、ですが)。歌伴奏に徹したシャアビの本道、ブールの心(注・ブールというのは、マグレブ移民、もしくは移民の両親のもとに生まれたフランス人の俗称)〜音楽的な細部を、とやかく言う気になれないんですけど、ところによりルンバ・フラメンコやレゲエ、アフロビートといった味付けもありますが、とどのつまり「自分、不器用な人間ですから」てなもんですよ。飾るところ、凝ったところはまるでなし、不器用OK(そこら辺、居直った感も漂う)ナジム・ビズル率いるラベスの新作ですよ!

ラベスに関しては、以下、参照のこと、よろしくお願いします。
>http://elsurrecords.com/labess-yemma/14/12/2021/

1.Palestina
2.Rosa Que Linda Eres
3.Dima Libre
4.Koul Men chaf Ghzali
5.La guerre
6.All we are saying now
7.Kifech Hilti
8.Roxane
9.Il faut que je m’en aille

追記 90年代に人気のあったカビール人シャアビ歌手、故カメル・メッサウディに影響を受けたというアルジェリア生まれ、在仏のギター弾き語り歌手、ナジム・ビズル率いるグループ、ラベス5作目。変わらず歌が上手いというわけでなし、特に新味もないアレンジで、アフロビートやレゲエ、ルンバ・フラメンコやC&W調を取り入れながら、仏語中心アラビア語も交えてシャアビ・マナーの歌を聞かせている。故ラシッド・タハとかHKのような才には欠けているし、地味と言えば地味、不器用と言えば不器用な男だが、なぜか、MM誌24年ワールド・ミュージック部門ベスト10にも入ってしまった。勿論、推したのは私だが、が、考えてみれば、元来アルジェあたりの酒場で生まれた現行のシャアビという歌謡の本筋は、上手さや才能で歌うものではなく、心意気で歌う下町歌謡でもあり、在仏アルジェリアンの心情の拠り所でもあるんじゃないか、と思えば、ま、人生の応援歌?意気地&粋ってこと。で、そーゆー音楽があってもイイに決まっているのだ!

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