キューバン・ソンのフォーマットを借りて、日本的情緒を表現するバンド、“ラ・カーニャ”~オリジナルの70年代フォーク的なメロディと日本語の自然な響きが、ソンのアコースティック・サウンドとマッチして、リズミカルながらほっこりした脱力系音楽に仕上げています。まさに“叙情派フォーク・ソン”のといった趣が楽しめう異色グループ!?リーダーの末永雄三は、キューバの複弦3コース・ギター=トレスの日本における草分けとして、長年日本のラテン音楽シーンで活躍してきたそうです。また女声の毛利美帆は、フィーリンなども歌うキューバ~ラテンのヴォーカリストとして活躍していますが、以前はR&Bシンガーとして横山剣のバック・コーラスなどを担当。この2人を脇から固めるメンバーは、オルケスタ・デル・ソル、デラルス等で活躍するスーパー・ベーシスト渋谷和利、サルサ・スウィンゴサ等で活躍するパーカッショニスト加瀬田聡、そしてフォルクローレのギタリストである篠原博晃、という実力派揃い。が、そういうことはともかく、飾らず純な歌と演奏を支える職人性?とでも言えそうな、その微妙なスタンスから成る音楽性~ソンやラテンに興味のない方でも十分お楽しみいただけるんじゃないでしょうか。