ルンバ・コンゴレーズの名歌手/名作曲家クワミのベスト編集盤 第2弾が登場!
アフリカ音楽の中でもっとも優雅なサウンドを持っているひとつは、間違い無くコンゴで生まれたルンバ・コンゴレーズ。そしてそのシーンが盛り上がりを見せた50年代後半に登場し、素晴らしい歌声を聴かせてくれたのが、ジャン・ムンシ・クワミ(1939-82)でした。
彼の地にて大衆音楽が芽生えたのは1950年前後で、それまでに現地に伝わっていたパームワイン・ミュージックや、欧州経由で伝わったキューバ音楽などの影響が混じり合ったその音楽は、アフリカの中でも早くから成熟を見せていました。その後グラン・カレ率いるアフリカン・ジャズが登場し、フランコ(1938-1989)によって完成されたルンバ・コンゴレーズ(コンゴ風ルンバ)は、ふくよかなサウンドとともに大きな成長を見せ、60年代にはアフリカ大陸中で旋風を巻き起こし、アフリカ全体の音楽シーンにも大きな影響を与えました。
2歳で孤児となったジャン・ムンシ・クワミは教師を志すも、後に音楽に魅了されるようになります。若い時期よりフランコやロシュロー、ムジョスといった音楽家たちと交流を持つようになった彼は、50年代にはグラン・カレのアフリカン・ジャズに参加、その後は当時ムジョスが参加していたフランコのOKジャズにも加入し、高い名声を得るようになりました。その後もロシュローのアフリカン・フィエスタ・ナショナル、ヴェルキスのオルケストル・ヴェヴェなどにも参加した彼は、ルンバ・コンゴレーズの大物たちから重宝された偉大なヴォーカリストであり、さらには才能豊かなソングライターでもありました。
本作はそんなクワミが関係した録音から集めたベスト編集盤の第2弾。2022年初頭に発売した第1弾(FMSI-5598)はフランスのNGOYARTO主導で制作されていましたが、今回は配給も担当しているMLPがNGOYARTOから音源をライセンスする形で制作しています。前作同様に録音時期の詳しいクレディットが無いで正確ではありませんが、多くは60~70年代に録音された様々なアーティストの作品(OKジャズ時代の録音も多数収録)や、自身名義の録音物からピックアップされていて、全ての楽曲は彼自身が手掛けたものになります。ルンバやボレーロを基調としたそのサウンドは、優雅なグルーヴを持つルンバ・コンゴレーズの良き時代を象徴しており、誰もが心地良くなることは間違いありません。
これまであまりスポットが当たらなかったシンガーの作品だけに、アフリカ音楽ファンは是非とも注目してください。(サプライヤーインフォより)日本語による説明をつけた帯を商品に添付しています。日本語解説は同封しておりません。
KWAMY Vol.1 は>こちら!
1 Mopépé Ya Mbula Na Kinshasa
2 Bolingo Ya Bougie
3 Mtata Ya Mokili
4 Na Kweya Tapis
5 Liwa Ya Champagne
6 Saka Kele Ya Nini
7 El Matinda
8 Mbongo Ezali Na suja Te
9 Tika Na Mibatela
10 Tika Kobisa Mwana
11 El Te Ben Matinda
12 Tolobi Tomesana
13 Lola