う〜ん、とうとう “World Jazz” の波はアルジェリアン・シャアビのまで押しよせて来た、ということでしょうか?とはいえ、未知の大物?? アルジェリアのヴェテラン歌手、アハメド・ベルクシェがガンガン歌ってくれているので、JAZZという感じはあまりしない、と、言えば言えるんですが…(というのは歌もののシャアビを愛でている当店周辺のモノの考え方でしょうか?)。仏リヨンの作曲家にしてピアニスト、カリム・マウリスのピアノを中心に、クラシック畑のカメラータ・クァルテットのストリングス、加えて意外とシャアビにピッタリ、フレンチ・カリブ風のパーカッションとかも聞こえるところ、ポイント高いのですが、やっぱり当方の耳としましては、これまで聞いたことのない名前、アハメド・ベルクシェのカクシャクとした歌声〜マンドーラ弾き語りとヴァイオリン奏者(アルジェリア風)に行ってしまうということはあります。それにしても、ずいぶん長らくアルジェリアン・シャアビを聞いて来たつもりですが、この人は知らない…まだまだ奥があるんですねえ。H.ゲルアビやC.アブデルカデールの名曲を、シャキッとした哀感を込め、歌い綴ってくれますよ、しかもゴージャズなバッキングで(そのバッキングも、基本、シャアビ王道のかたちを踏みハズさないところで、控えめな即興性を発揮しているところ、イイですね)!が、それに加えて、端正なストリングスとカリブ系リズムが刻まれる曲は、まるで “シャアビ版マラヴオワ”に聞こえたりもして(by レコオヤジさん)もう一つ得した気分になれるわけですね!?>★
*新品同様の中古盤で在庫あり。¥2000
The French (jazz) pianist Karim Maurice and the Algerian singer Sid Ahmed Belksier, percussionist Kamal Mazouni, bassist Brice Berrerd and the La Camerata string quartet, led by violinist Gaël Rassaert,