KOPOLO ORCHÉSTRE / BAKA GBINÉ

ホットディスクさん @hotdisc3345(twitter)にご教示いただいたCDです(感謝!)。2012年の旧譜なので、ポツポツ入れていたんですが、入荷するたび、ご来店のお客さんに聞いていただくと評判OK、地味に売れ続けていて、な〜んだ、知らなかったのは自分だけではなかったんだ、ということですね。なので、ここでもご紹介しましょうね。
コンゴ / カメルーン国境地帯の熱帯雨林に住まう “バカ”(ピグミー) の人々によるバンドの現地録音ということになります。ヴォーカルは、Pelembir、Mbeh、Samedi、Nimimbo、Freddie、Ybunga、Barma の7人(ピグミー現地録音盤でちゃんとメンバー・クレジットがあるところ、初めてかも知れません…?)&ドラムス&パーカッション Sangowé, Ndia, Masekou /リズム・ギター Ndeké, Mbossi /リードギター Mbeh, Martin /ウクレレ Zow /ベース Barma, Mbeh, Kibisingo ほか、バカの森の通りすがり皆さん(というか、ご近所さん、というか、狩猟採集移動生活ですから、生活共同体の皆さん)がバッキング・ヴォーカルで参加しているそうです。
“コポロ” というのはバカ・ピグミーの人々にとって、狩猟採集場のことで、一定期間を置いて移動しながらこのコポロを巡って暮らしているそうです。そんな生活の場において、”digitally recorded using a multi-track, solar-powered portable studio far from any mains electricity” by Martin Cradick〜録音されたのが本盤です。で、その内容、基本、中央アフリカのこと、コンゴレーズPOPの影響が強い完全アコースティック・ピグミーPOPとでも言えるでしょうか。でも、コーラスはもちろんのこと、ギター群にしても各種パーカション群(木の幹を棒で小突いてるのも打楽器ですねえ)にしても、いかにもバカ・ピグミーらしい繊細な打と弦とヴォイスが交わるダンス音楽に仕上がっていますね。
なお、このCDの売上金は、貨幣経済に組み込まれつつあるバカ・ピグミーの、コポロ・オルケストルの属すコミュニティに還元されるそうです。

 

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