買付いただいた松平さんから、以下、情報をいただきました!
キレニ・ズールーは、サハラ以南のアフリカでの最初のラジオスターとされるギター弾き語り歌手、ジョージ・シバンダの伝統、流れを受け継ぐミュージシャンとされています。その伝統はローデシア時代に黒人の飲酒や集会などが制限されていた時代に始まります。当時オマシガンダ(アフリカーンス語で「ミュージシャン」)が、ティーパーティという集まり(実際は呑み会)に招かれ、流しのように演奏活動をおこなっていました。
今ではオマシガンダの流れはほぼ消えてしまいましたが、キレニ・ズールーは、かつて盛んであったオマシガンダの伝統を受け継いでいるとのこと。そんな名残りは緩くチューニングされたギターからも窺われるそう。
彼、キレニ・ズールーはローデシア・ニャサランド連邦時代に一家でジンバブエに移ってきたマラウィ系ジンバブエ人。一家はまだキレニ・ズールーが幼かったころジンバブエに移住してきました。道中、闇の中で親戚がライオンに襲われて死亡するなど、かなり苦しい思いをしたそうです。
2011年にはショナ語の小説を出すなど、作家としての活動も始めました。国際的な知名度は低いですが、特に歌詞にはジンバブエの生活の“あるある”が盛り込まれていて、落語のような面白さがあります。
*ジンバブウェ盤CDRです。ジャケも些少ヨレてますが、新品です。