サニー・アデの11年作~2年ぶり?これは見逃せない傑作!ところで、その後のアデ、どうなってるんでしょうか? 70歳でUSツアーしていたようですが、今年73歳、新譜出ないですねえ …、
00年代後半よりこちらのアデの好調ぶり、その旺盛な活動の成果を凝縮&総括したようなアルバム、と言えるんじゃないでしょうか。~1 曲目、軽快にして流麗、決して力まないヴォイス&コーラスを囲むポリリズミックなグルーヴがホント気持ちいいアデの王道スタイルで始まり、2曲目では、め ずらしくバタ&トーキングドラムの変則ハチロク打楽器リズムが野太く響く中、和気のこぼれる合唱、横笛や粘りあるギターも奏でられ、どこかヨルバな河内音頭?的雰囲気も横溢!続く3曲目では、ミディアムでふくらみのあるグルーヴが爽やかと言ってもいいウネリを聞かせる中、ハイライフ的飄々感漂よう発声にお いて、どーにも逆らい難い包容力を醸すアデの歌い口が、もう何とも素晴らしいわけで!そしてラスト4曲目、スピード感ある打楽器アンサンブルをフィーチュ アー、前傾のフジ=ジュジュ・ミックス的な演奏が疾走、そこにオルガン類&ギター群が複数切り込むジャムバンド的光景も用意されます。次第に高揚していく 演奏の間に間に、いかにもクール、一糸乱れぬヴォーカル&コーラスが立ち上がるさまも見事!…というわけで、リラックスしていながらクール、この上な く緻密な演奏でいて、緻密であることと相容れないおおらかなグルーヴを生み出すアデのジュジュ、四半世紀を経てまた、今が聴き時ですよ。お耳逃しなく!