KAVITA SHAH / CAPE VERDEAN BLUES

前回入荷時はアッという間に売り切れ、なかなか素晴らしいモルナを聞かせてくれる人です。が、そも、この人、カヴィータ・シャーは、北米NYでインド系両親のもとに生まれ、長じてジャズ・シンガーとなった人。これまでに2作のジャズ系のアルバムをリリースしていますが、何でも、カボ・ヴェルデのサン・ヴィセンチ島に都合7年間滞在し、本作を作り上げたそう。なかなかできることじゃないですよね、で、なぜ?どうして、ポルトガル系クレオールのカボ・ヴェルデ歌謡、モルナを歌うことになったのか?なかなか興味津々ということになります。
が、ともあれ、そのきっかけとなったのは故セザリア・エヴォラのモルナに魅せられてしまったこと、ただ、そこに尽きるそう。もともと南米留学経験もあり、スペイン語は堪能だったそうですが、その後、ハーバード大学に入学、ポルトガル語、フランス語、ヨルバ語をマスターし学究の道を歩み、アフリカ系ブラジル人の文化をフィールド・ワークした彼女の論文は、北米では有名な賞をもらったということですから、片や、ジャズも歌えばモルナを歌うという才媛、こうして誰が聴いてもカボヴェルデ歌謡と聞こえる本作を生み出したことに、不思議はないのかも知れません。いるんですねえ、こーゆー人が…、
もちろんその歌声 、雰囲気に流されることなく、大西洋ポル語圏アフリカの島唄マナー、リキまずサラッと歌って聞かせています。曲によっては、ちょっとジャズのフィールが漂っているように聞こえますが、それもこの人なりの味でしょう。バウはじめ、ゼ・パリス、ミロカ・パリス、フェンチャといった故セザリア・エヴォーラと共に演じたヴェテラン達のバックを背に、シットリと歌ってくれるその姿、なかなかのものかと思います。

1.Angola (ft. Bau) 05:05
2.Flor di nha esperança (ft. Bau) 04:27
3.Joia (ft. Bau) 04:00
4.Um abraço di morabeza (ft. Fantcha, Bau) 03:33
5.Amor di mundo (ft. Bau) 04:49
6.Situações Triangulares (ft. Bau) 03:18
7.Flor de lis (ft. Bau) 04:13
8.Cize (ft. Bau) 04:32
9.Chaki Ben (ft. Maalam Hassan Benjaafar, Bau) 03:21
10.Um porta aberte (ft. Bau) 05:09
11.Sodade (ft. Bau) 04:51
12.Cape Verdean Blues (ft. Miroca Paris) 02:51

Kavita Shah – voice, vocal percussion
Bau – guitars, cavaquinho, ukelele
Miroca Paris – percussion (tracks 1, 3, 5, 9, 12), vocal percussion (12)
Fantcha – voice (track 4)
Maalem Hassan Benjaafar – guembri, qraqeb, voice (track 9)
Zé Paris – bass (track 3)
Alune Wade – bass (track 9)
Fernando Saci – percussion (track 7)
Rogerio Boccato – percussion (track 7)

▽参考ライヴ〜 バウ、歳取りましたねえ…

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