無断リンク陳謝&感謝!ということで、>こちらで早速紹介されていた作品ですね。そこで本作を楽しむために知っておくべきことは、すべて言い尽くされていますから、何をかいわんや、ですが、とりあえず、本作はテッサロニキ生まれのスミルネイカ・シンガー、裕福な貿易商だった父を亡くし、17歳から歌ったというステラ・ハスキル(1918-1954)が、その短い人生の中、アテネへ移りヴァシリス・ツィツァーニスはじめ、マルコス・ヴァンヴァカリスやマノリス・ヒオティスらと交わるようになってから以降の、1947年から開始されたハスキル名義録音の中から、16曲を選び歌い綴ったアルバムということになります(早逝したとはいえ、約100曲あまりの録音を残しています)。
まるで、ステラ・ハスキルになり切ったようなその歌声、その節まわし、なかなかできることじゃないと思います。というか、そういうことをしようという意気こそ、この人の魅力なのかも知れませんが…。ともあれ、冒頭曲、トルコへの郷愁を歌った(?) “Prousa” 〜ステラとカテリーナのヴァージョン、上にリンクしてみたので是非聴き較べてみて下さい。そのバックのあり方にしても、実に凝った作りで再現を試みていると思います。
それにしても、bunboniさんも触れられていましたけど、なぜ、ステラ・ハスキルへのトリビュート・アルバムであることをCDに明記しなかったのか?謎ではありますが、この英語表記アルバム、どちらかと言えば、ギリシャ国外を意識して作られたアルバムかも知れなくて、きっと、ギリシャ国内のレベーティカ・ファンであれば、例えば、“Akrogialies dilina (ヴァシリス・ツィツァーニス) 陽あたりのいいビーチ” や “To Kafedaki (マノリス・ヒオティス) 珈琲 “といえば、ステラ・ハスキルの出世曲であるということは周知のことで、たぶん説明するに及ばず、一方、国外では知られているとは言えないステラ・ハスキルをクローズアップした作と看板をかかげるより、この素晴らしいステラの16曲が、わたしにとってレベーティカそのものなんだということを、アピールしたかったんじゃないかと、そんな風にこじつけてみることは、できるかも知れません。が、真偽のほどは不明。
ま、それはともかく、ステラ・ハスキルのCDは>こちら、入荷しています。
1 Prousa (03:29)
2 Min Perimenis Adika (03:30)
3 To Svisto Fanari (03:22)
4 Gialelem (03:48)
5 Prepi Na Mas Pis (03:20)
6 Ola Xehastikan (02:34)
7 Apopse Sto Diko Sou Mahala (03:24)
8 Mes Sti Chasapiki Agora (03:46)
9 Me Gerase O Ponos (03:53)
10 To Kafedaki (02:53)
11 O Chatzihristos (03:30)
12 Paliose To Sakaki Mou (03:21)
13 Akrogialies dilina (03:46)
14 Bir Alah (03:40)
15 Mes Stis Polis Ta Stena (04:08)
16 Mazi Sou Xemialistika (04:00)
Giorgos Rokas (bouzouki), Dimos Vougioukas (akornteon), Nikos Protopapas (kithara), Antonis Xintaris (bouzouki), Thodoris Xintaris (bouzouki), Michalis Danias (violi), Evi Kanellou (krousta), Nikos Mourgelas (kanonaki), Dimitris Koufogiorgos (kithara), Michalis Porfyris (violontselo), Laertis Kokolanis (violi), Ilias Sdoukos (viola), Dorian Idrizi (violi) & Katerina Tsiridou (baglama, krousta)