KASSA TESSEMA / MASTAWESHA, ETHIOPIQUES 29

ethiopiques29トラディショナルなクラール弾き語り歌手カッサ・テッセマ(1927-1973)の1972年エチオピア・フィリップスからのアルバムと、その死後、1976年に出されたアルバム〜生涯たった2枚のアルバムから選曲された13曲だそうです。監修フランシス・ファルセトがその解説で強調しているのは、エチオピック・シリーズでも最も深くエチオピアンな1枚ということ…。
どうしようもなくメランコリックな哀歌が、どこか遠くから聞こえて来るようなクラール(竪琴)の弦の音色とともに続くだけのアルバムですが、その淡々とした中にあってもカッサ・テッセマのもの静かな馬子唄風とも吟遊詩とも聞こえる歌唱、そして、ペンタトニック音階の中で即興性を奏でるクラール演奏、飽かせるということがありません。歌の内容は風刺や隠喩に富んだ恋歌や望郷歌、ということになるそうで、SSWでもあるわけですね。
…にしても、何だか孤独な感じの歌ですね。秋の虫が鳴き出したら部屋の灯を消して膝を抱えて聴きたいような?って、最近、秋の虫の音なんてほとんど聞いてませんが、そんなことを思い出せるくらいには土の匂いもする歌でしょうか?
>こちらで詳しく紹介されています。参考になります。(無断リンクすみません!)

1. TEZETA / 2. NA GEDAMU / 3. FANNO / 4. GELEL / 5. YEMUZIQA MOGES / 6. BERTUKANE / 7.SATENAW / 8. EBAKESH TAREQIGN / 9. ANTCHI HOY LENE / 10. GUM GUM / 11. WOUBYE / 12. ERE GORAW / 13. MEGEN YARADA LEDJ (66.29 min)

▽参考

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