1922年ハバナ生まれのホセ・テヘドールは、キューバ革命の頃から活動し、91年に亡くなった名ボレロ歌手。本作は、彼の60年代初頭の録音のCD-Rによるリイシューです(『世紀のヴォーカリスト』シリーズの1枚としてエグレムからリリースされたCDと重複あり)。ソノーラ・マンセーラやニューヨーク・サルサ初期にも活躍したピアニスト、ハビエル・バスケスの率いるコンフントをバックに、ボレロ・ナンバーを、キメ細かく滑らかな美しい歌声で聴かせてくれています。何曲かで独特なファルセットの歌声で重唱の相手役を務めているのは、テヘドールとドゥオを組んでいた相方ルイス・オビエドのようです。
本作はCD-Rによる復刻で、曲により録音状態のよくない箇所があります。予めご了承ください。(サプライヤーインフォより)
『なんだかんだでルンバにマンボ』のキューバ旅行記の章で、イイ歌手に出会ったと書かれていたテヘドールその人ですね!多くの場合、レコーディングでもステージに立つ時にも、相方のルイス・オビエドといっしょだったそうですが、オビエドが背が低くて、テヘドールが長身だったものですから、youtubeで初めて見た時、獅子てんやわんやか、と、思ったものです。特に意味ありませんが、てんやはともかく、その歌声、美声と言ってイイと思います。癖がなく、淡々としていて、飾りもない…、爽やかと言うべきなのかと、でも、やがて淋しくもあり、うっすらと哀しい、なんとも得難い魅力があります。ボレロしか、歌わなかったんじゃないでしょうか。
1. MI CORAZON LLORA
2. FANTASMA DEL AYER
3. NO TE PERTENECE
4. CUANDO ESTES MUY SOLA
5. COMO NAVE SIN RUMBO
6. MI SUENO PROHIBIDO
7. PERMITEME
8. SI PUDIERA ADORATE
9. DOCE VECES
10. HOY ESTOY LEJOS
11. QUE SE VAYA LA NOCHE
12. VOY POR EL MUNDO