ユネスコの無形文化遺産に登録されているアルメニアのダブルリードの木管楽器、ドゥドゥクの世界的演奏家として知られるジヴァン・ガスパリアン。これまでマイケル・ブルックやクロノス・カルテットなどとのコラボレーションもある1928年生まれのマエストロによる、2017年リリース作です。
ジヴァン・ガスパリアンJr.を含む、4人のドゥドゥク奏者のみで構成されたアンサンブル。こちらもユネスコの世界遺産に登録されている、中世に建てられたゲガルド修道院の聖堂で録音されたとのことで、澄み渡るようなトーンに包み込まれています。祈りにも似たドゥドゥクの音色が奏でる美しく妙なるポリフォニー。アルメニアの楽曲と共に、3曲に収められたシューベルトの「アヴェ・マリア」のお馴染みのメロディもぴったりとフィットしています。ヨーロッパとアジア、中東の香りが入り交じったなんともいえない異国情緒と、長い歴史の落とす影の深さが、聴く者の胸を突く音の奔流となってとうとうと流れます。(サプライヤーインフォより)