JEAN LESLY VALLON / WHAT YOU SHOULD KNOW ABOUT HAITIAN MUSIC AND THE EVOLUTION OF COMPAS DIRECT 1955-2005


P.120
この本はコンパ・ディレクト、ハイチで最も人気の音楽の進化の3つの段階に焦点を当てており、とても参考になります。コンパは伝説のミュージシャンであるネムール・ジャンバティストによって生み出されましたが、50年以上にわたってメレンゲ、サルサ、レゲエ、ポップなど他の文化、特に音楽スタイルの影響を乗り越えて、その基本的な基盤を維持してきました。コンパの歴史の中で最も顕著な特徴は、70年代、80年代、そして90年代から現在に至るまで見られます。
さらに、この本では、ハイチの偉大なサックス奏者の一人であるウェーベル・シコが考案した、サックスソロをハイチ音楽で最初に使用した「カダンス・ランプ」と呼ばれる別の音楽スタイルについても知ることができます。ネムール・ジャンバティスト (コンパ・ディレクトの生みの親) とウェーベル・シコ (カダンス・ランプの生みの親) は、ハイチ音楽の進化史における2人の重要な人物として残っています。
この本では、ハイチ人や非ハイチ人のミュージシャンだけでなく、マネージャー、興行師、メディア関係者、そしてこの美しい音楽スタイルの進化に貢献してきたファンについても知ることが出来ます。
最後に、ハイチ生まれのR&Bスターであるワイクリフ・ジャンによる「MVPコンパ」についても紹介されています。彼の最新の取り組みは、クレオール語と英語の歌詞をレゲエとコンパのビートと融合させ、コンパを国際的に広めることです。素晴らしい試みではないでしょうか?
〜以上、販売元インフォ直訳

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