アフロ・ブラジル要素にブラック・コンテンポラリーなR&Bのエッセンス、ヒップホップも交えてアウトプットする男性アーチスト、ジャイロ・ペレイラの2nd
舞台・映画俳優でラッパー、シンガー・ソングライターと幾つもの顔を持つジャイロ・ペレイラは、ロウレンソ・ヘベッチスのプロデュース作で話題となった女性シンガー – シェニア・フランサと共に、サンパウロを拠点にしたサンバ・ソウルのバンド – アラーフィアに’94年からヴォーカリストとして参加、4枚のアルバムをリリースしています。ポエトリー・リーディングから、チェンバーでメロウなアンサンブルに、そしてキューバン・ソンからアーバンなサンバ・ソウルへ変幻自在に移りゆくサウンド。詩人として抜群の存在感を放つと渋目の唄声にライム・フロウ。前述のシェニア・フランサを含むアラーフィアの面々が参加したm-2″Pro que virá”、キューバ出身のチェロ奏者ヤニエル・マトス参加のm-3″Todos querem liberdade”、賑やかに夜を彩るパーティー・ソウルを紡ぎだすサムエル・イ・ア・セルヴァのサムエル・サムカがゲストvoのm-7″Não somos românticos”、女性コーラスとのエンボラーダ(太鼓を叩きながらの掛け合い)が聴けるm-9″Abebé”、神秘的な唱法をみせるディーヴァ – ルシアナ・オリヴェイラがゲスト参加したm-12″A chegada”まで、舞台芸術での経験を生かすかのようにロジカルに、クールに、ブラック成分を抽出した好盤。(サプライヤーインフォより)
というわけで、冒頭曲、ポエットリーディング(1分以上)で、どうなることかと思ったら、詩人の感性に裏打ちされた適度に凝ったファンク・マナー、適度にサウダージ漂うミディアム&スロー、適度に前傾するラップ? 詩人のフロウ? なかなかどうして、気に入ってしまったのでした。セウ・ジョルジをちょっとメロウにしたような声そのものがまずイイんですよね!オススメしたいところです。