マケドニアからやって来たアルバニア系移民の両親を持つイスタンブール生まれの女性歌手(こみ入ってますが…)、イムラン・サルカンの10年末の新作です!~トルコで活躍するバルカン系多国籍グループ=ルメリ・バンドやジプシー系クラリネット奏者=セリム・セスレー・バンド等の女性ヴォーカルをつとめあげてのソロ第一作目~だそうです。もともとオスマン・トルコの音楽をルーツに持つバルカン・ダンス音楽を、ジプシー・ブラスを交えてトルコ語で歌う、というある意味、里帰りPOP現象(こみ入ってますが)を体現する女性歌手とでも言えるんじゃないかと思います。といった、こみ入った話はともかくとして、いかにも東欧あたりで聞けそうな、ちょっと鼻にかかった滑らかな地声で、伸び下がる旋律を変拍子系リズムに乗せて重ねる~ずばりバルカン・テイストの女性ヴォーカルが全編で楽しめるアルバム!今時、バルカン半島本場でもあまり聞けない(というか、入荷しない)女声ダンス歌謡とも言えるでしょう。(その昔~USフライング・フィッシュ・レーベルのBalkan Rhythm Band あたりにグッと来た方なら、ピンと来るはず!って、知らねーよ、ですよねえ…)オススメできます。