80年代後半デビュー、90年代後半にブレイク〜00年代にはダンドゥットの女王と呼ばれて久しいイッケ・ヌルジャナー。セクシーさを売り物にせず、ピチっとした衣装を着ない清純派? ダンドゥット女性歌手としては珍しいキャラでしたが、それもそのはず、はじめ本人は歌手になる気など毛頭なく幼稚園のセンセーになるつもりだったよう。が、しかし、それはともかく久々ですね、それなりに艶っぽい熟女ぶりを見せてくれるこの新作ジャケ、2015年作の初入荷品です。
でもなあ、この作、ダンドゥット、ではないですねえ。クンダンとおぼしきリズムこそ全編に聞こえますが、スリン無し、アコギとピアノ、ストリングス入りPOPバラード風ミディアム&ミディアムスローな展開、で、多くはこれまでのヒットのセルカヴァー…。ま、何と言うか、サルサとバラーダぐらいの差はありそうな非ダンドゥット、メロウなPOPインドネシア・アルバムとなっていますよ(とは言え、歌い口はダンドゥット歌ってた時とソー変わってません)。たとえばこの路線を、もし往時のエルフィが演ったならば、なんかダメじゃね?と、思うでしょうけど、イッケが今演るとなると、それなりに説得力を持ったリアルな展開と感じられるというころ、ミソですねえ。なんだか、本来イッケはこーゆー資質の歌手だったんじゃないかと納得しかねないフィット感!? というわけで、オススメしましょう、この新展開!