ソンの名門中の名門、セプテート・ナシオナルが、1962年、オディリオ・ウルフェのリクエストによって、再度メンバーを結集して録音したソン屈指の名盤『Sones Cubanos』(Sierra Maestra SMLD-P1(SEECO盤としても発売されました)の復刻 。イグナシオ・ピニェイロがリーダーで。歌はカルロス・エンバーレ。
セプテート・ナシオナルは、1920年代後半頃から活躍し、そのリーダー、イグナシオ・ピニェイロは、現在に繋がるセプテート系のソンのスタイルを最終的に完成させた人です。もともと、マリア・テレーサ・ベラによって結成されたセステート・オクシデンテで彼女にその才能を見いだされ、ダンス音楽として当時を席巻しそうだったソンに、その出現以前のトローバ系の歌もの(カンシオーンやボレロなど)の流れを組み込むように託されました。イグナシオ・ピニェイロはその命題を、自身のグループ、ナシオナルで見事に達成したわけです。1940年代に入った頃から、セプテート系のソンの人気が下火になっていき忘れられた存在になっていたのですが、このアルバムでセプテート系のソンのすばらしさを再度見せつけた、ということになります。「スアベシート」「エチャレ・サルシータ」「そんなのキューバ女じゃない」など、ナシオナルの名曲が網羅されてもいます。
音質は良好です。紙スリーブ・ジャケに、レコードに模した黒色盤が封入されています。(サプライヤーインフォより)
1. Suavecito (Son)
2. Échale Salsita (Son)
3. Canto A la Vueltabajera (Guajira)
4. Mayeya No Juegues Con Los Santos (Son)
5. El Bardo (Son)
6. Esas No Son Cubanas (Son)
7. Castigador (Son)
8. En Una Lejana Campiña (Son)
9. Alma Guajira (Guajira)
10. El Guanajo Relleno (Guaracha Son)