注目のブレーノ・フイス(p)とミナス出身アンドレア・ドス・ギマランイス(vo)が同時にグループに在籍していたとは。透過率高めのジャズ・ブラジル発掘盤〜ピアノとテノールの歌唱でセレナーデを奏でたブレーノ・フイス。ヘナート・ブラスらとの「Mar Aberto」や女性S.S.W.バルバラ・ホドリクスのプロデュースなど、頭角を現しはじめた彼ですが、ミナス出身で現代版カイピーラ音楽のグループ – コンヴェルサ・ヒベイラを経て独創的なピアノ弾き語りのソロ傑作を発表しているアンドレア・ドス・ギマランイスとグループで活動、一枚のアルバムを残していることが判明しました。アンドレアの私生活のパートナーでもあるジャズ・ドラム奏者のエヴァルトン・バルバ、ファビオ・ゴウヴェア(g)らとも活動するフェリーピ・ブリゾーラ(b)のクアルテート編成で、透過率高めの透き通ったヴォイシング、即興的な研ぎ澄まされたアンサンブル、ピアノとスキャットの共存、これらが為されたまさに現在聴くべき音が’09年に収録されていたとは。このフォーメーションは僅か3年限りのもので、翌’10年にはブレーノがグループを去り、ガリンポ・クアルテートと変名するも、グループとしての作品はこちらのみが残されているもののようです。アンドレアのミナス・フレイヴァーが盛り込まれたメランコリーな自作曲に、m-8″Escracos de Jó”のようなフォルクローレ伝承曲の現代版、ブレーノのクラシカルへの傾倒が伺えるm-4″Solo/Villalobiana” 、カルトーラのサンバ曲#Acontece”のコンテンポラリー・タッチなカヴァーまで。(サプライヤーインフォより)