仏ブルターニュのレンヌで結成された6人組のネオ・シャンソン・ユニット、レ・ヴィエイユ・ピーを、憶えている方もいらっしゃるかと…。04年からグループを率いて、18年までに、計5作のアルバムを残しグループを引率した自作自演の歌い手が、ガブリエル・サリオ、そのソロ2作目となる新作がこちらとなるそう。で、ま、特に話題を呼んでいる風でもないんですが、中高域で嗄れて揺れる訥々とした歌声に惹かれて聴いてみれば、グループ時代には、ジャック・ブレルの遺族から見込まれ、その作品中でブレル生前のモノローグの使用を許されたこともある、という経緯を思い出したりも。
ま、決して、上手い、とは言えないタイプかも知れませんが、どこか、シャンソニエとしての矜持を“ワールド”的手法で聞かせるこの人なりに、筋は通ってるなあと感じられもします。
バックにはサリオのツアー常連、マリのコラ奏者、アダマ・ケイタや、仏領カリブの打楽器奏者、クリストフ・ネグリートも参加しています。加えて、サリオの片腕、ヨアン・エルナンデスの透明なトーンのギターも味わいがありますよね?本作は、アフロビーツやレゲエ、マンデやカリビアンのリズム転用や、ブルターニュ風メロディーも聞こえて来る作に仕上がっています。けれど、芯には、昔ながらのシャンソンの系譜、ジャヴァの雰囲気を湛えているんじゃないかと思っていますが、さて、どうでしょう?
1 Des Roses
2 L’Espoir Fou
3 Clin d’Oeil à la Méliès
4 Mes Filles
5 De l’Infini
6 Origo
7 Ce Que Le Jour Doit à la Nuit
8 Femme, Vie, Liberté
9 Intro Thémis
10 Thémis
11 Campagne
*開封済み非シールドほぼ新品1点あります。¥2600

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