なかなか迫力あるご容姿ですが…、フィリオ・ピルガーキ、コリンシア(コリンティア)の山岳地帯、アスプロカンポスで1939年に生まれています。1950年代初め頃から地元のパーティーや祝祭で歌い出し、60年前後からシングル・レコーディング開始、00年代半ばまでに20数枚のアルバムを残しています。いわゆるディモーティカ(民謡系)の女性歌手として、ギリシャ全国区で長らく親しまれた人です。コリンシア伝来の民謡はもとより、ギリシャ各地の民謡、あるいは作曲家つきの “新民謡”や、いわゆるライカも歌って、欧州や北米でコンサートを催すこともありました。残念ながら、00年代の終わりに癌を患い引退し闘病生活を続け、2021年に亡くなっています。
本作はギリシャ西部、アグリニオ生まれの民謡系クラリネットの名手、マキス・べコス(1947-2014)を迎えての2002年作アルバム、伸び上がり舞うような、どこか泣きを聞かせるクラリネットに応えるように、抛り上げた高みから放物線を描き下降していくような、まさしくディモーティカならではの野趣満点のメルスマ・ヴォイスを聞かせるフィリオ・ピルガーキ、その魅力、たっぷり聞かせてくれるアルバムとなっています。
1 Βλέπω Να Κλαις Παιδάκι Μου
2 Τώρα Το Βράδυ – Βράδυ
3 Ποιος Είναι Έξω Από Το Σπίτι Μου
4 Παπαδοπούλα
5 Κράτα Αδερφέ Μου Δυνατά
6 Σε Θυμάμαι Βρε Πυργάκη
7 Μην Τα Πειράζεις Τα Παιδιά
8 Πλατάνι Μου Που Στέκεσαι
9 Μοίρα Σκληρή
10 Παναγιωτούλα Λυγερή
11 Η Γιαννούλα
12 Ποιος Σε Πίκρανε Καρδιά Μου
13 Βουνά Για Χαμηλώσετε
Clarinet –Makis Bekos