ウガンダを拠点とするレーベル NYEGE NYEGE TAPES から 300枚限定2LPでリリース!東アフリカはウガンダ北部の街、リラに住まったランギ人の親指ピアノ(ルケメ)奏者にしてグリオ(的存在)、エクカ・モリス・シリキティによる 1978-2006年のラジオ・パーフォマンス音源集。民俗音楽的要素もさることながら、木魚とかボンゴ、あるいはシェイカーのような様々な打音を繰り出す手作りフットドラムでリズムを取りながらの(時に電化された)ルケメ弾き語りを、音程の異なるルケメの重奏や、ニャティティかと思われる弦音、コーラスも交えながら演じるこのモリス・シリキティ、あきらかに職業的音楽家としての創意を感じさせる実に面白い存在で、ラストのリワーク曲なんか、まるでダブ、サンプリング、ループのように聞こえる電化親指ピアノの多重録音曲、そのコンテンポラリーな才のあり方にちょっと驚かされます。LPジャケの訳のわからない物体も、もしかしたらモリスによる発明楽器かも? が、音源の中にはライヴ曲も含まれいて、早口でタタミかけるトゥースティングのようなモリスの歌に聴衆はバカウケ、大笑いしているのでした。エンターテイナーなのか?