EDA DIAZ / SUAVE BRUTA

フランス系コロンビア人ベーシスト女声のデビュー・アルバムだそうです。母がフランス人、父がコロンビア人であり、パリでピアノと西洋古典音楽を学んだそうですが、ある時、コントラバスを弾きはじめ、音楽にノメリ込むことになったということです。子供時代から、フランスとコロンビアを行き来する生活の中で、ガルシア・マルケスやオクタビオ・パスを読み、カルロス・ガルデルのタンゴや、フォークロアやボレロに親しみ成長したとのこと。ま、よくわかりませんが、本作を聴いてみれば、そうした過去の片鱗が聞こえるような気がしないでもありません。
ま、そーゆーことはともかく、試聴してみて5曲目の “Tiemblas” が何とも粋なので、入荷と相成ったわけですけど、バジェナートっぽいアコーディオン使いに、打ち込みやエレクトロニックな音感も交えながら、重心の低いベースが効いたその前傾のリズム感は、アフロ・キューバンとレゲトンが交わったような面白さで、なかなかできることじゃないかも知れません。
ほか、どこかノスタルジックなムードの音響派っぽいヴァルスや、ウガンダのニェゲニェゲ・サウンドにちょっと影響を受けてみました?っぽいクンビア、メロディアスな歌なのに朴訥な太鼓が叩かれるカンシオンとか、インタールードっぽい仏語シャンソンも並んで、その、自ら多重コーラスを被せたと思しき浮遊感ある歌を軸に、全体、鼻歌というかウィスパー未満というか、独り言を綴っているようなモノローグっぽい雰囲気の歌がいろいろ並んでいて、その、そっけなくもあるけれど、ほどほどに押しつけがましい感じ?悪くないかなと思っています。不思議と繰り返し聴きたくなります。
アルバム・タイトルは “SUAVE BRUTA” 「やさしい横暴さ」とでも訳せるでしょうか?

1.Nenita
2.Lo Dudo
3.Por Si Las Mocas
4.Olvidemos manana
5.Tiemblas
6.Dulce De Mar
7.Sabana y Banano
8.Brisa
9.Al Pelo
10.Tutane
11.Dejavu

ANALOG LP ¥3650 在庫あります!

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