ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブの4人の中心人物の1人、エリアデス・オチョーア。一時期休業宣言をしていましたが、昨年頃から復帰。ここのところ怒濤のアルバム発売を続けています。本作は、そんな彼が自身のグループ、クアルテート・パトリアと共に100%バックアップした、たぶんサンティアーゴ・デ・クーバを本拠地に活動すヴォーカル・ベテラン・デュオ、メロディアス・クバーナスの2016年のアルバムです。いわゆるソンより古い音楽トローバ(トラディシオネル)を、当時のスタイルを継承しつつ歌い継いでいる女性歌手たちが、このデュオ、メロディアス・クバーナスです。マヌエル・コローナ、エウセビオ・デルフィン、ミゲル・カンパニオーニやソン初期の巨匠ミゲル・マタモロス、イグナシオ・ピニェイロ、さらに同時期のプエルトリコのラファエル・エルネンデスらの名曲を聞かせてくれています。歌い口はトローバの形式で、ハモっているのかどうか分からないようなハモリ方をしつつも、強烈な味わいを感じさせてくれます。この感じがそのままソンに受け継がれていったわけですね。このキューバの伝統的な歌唱も今となってはベテランしか歌えなくなっている状況が進んでいて悲しいかぎりですが、オチョアがこうして録音で記録してくれたのには感謝です。そのオチョアも現代的なソンの感覚も取り入れていながらも、彼女たちの歌に寄り添った演奏が光ります。何曲かで披露しているオチョアの歌も、以前のようなすこし大仰な感じは後退し、実にいい塩梅で歌っています。。(サプライヤーインフォより)
▽参考
1. Carmela mia
2. Mujer perjura
3. Si algun dia
4. Y tu que has hecho ? (Eusebio Delfin)
5. Silencio (Rafael Hernandez)
6. Olvido (Miguel Matamoros)
7. Ella y yo (Oscar Hernandez)
8. Mariposita (Miguel Matamoros)
9. Doble inconciencia (Manuel Corona)
10. Sobre una tumba una rumba (Ignacio Pineiro)
11. Mensaje a mi amor (Carlos Manuel Delgado)
12. Mata y Baby (Miguel Matamoros)