ナイジェリアにおいて、ETメンサーによるモダーンなスタイルのガーナニアン・ハイライフにいち早く呼応した一人、ボビー・ベンソン楽団のトランペッターとしてキャリアをスタート、その後、自らの楽団を50年代後半に立ち上げたヴィクター・オライヤの人気CDが再入荷しました(若きヴィクター・ウワイフォやフェラ・クティが、そのキャリアのスタートにおいてオライヤ楽団に在籍していたことも有名ですね)!
と言っても このベストVol.2 ” HIGHLIFE IN THE 80’s” は、そのサブタイトル通り〜1982年にリリースされた “Olaiya In The 60’s” & “Highlife Re-Incarnation” 、そして83年の “Ilu Le O!” 、加えて84年の “E.T. Mensah, Dr. Victor Olaiya & The International All Stars Band – Highlife Giants Of Africa – Highlife Souvenir Vol. 1″(ETメンサーとの共演盤!) や 86年の “Papingo Davalaya” という最後期の5枚のLP〜からの音源が中心となっています。
(とはいえ、”Olaiya In The 60’s” は60年代音源の復刻集〜ベースの音を聴けば、エレキではないことは明らかなんですが、にもかかわらず総じて Highlife in 80’s と明記してしまうところ、流石ナイジェリア?ま、収録2曲ぐらい目くじら立てませんが…)
が、しかし、その内容、往時に負けず劣らず、オライヤ自身のヴォーカルやトランペットをフィーチュアーした充実リラックス・ムードのハイライフがキチンと楽しめるわけで、これが80年代?という雰囲気〜そのオールド・タイマーによるハイライフ・ムード満点さ加減、たまりませんねえ。加えて、80年代のオライヤ楽団の特徴として、いかにもナイジェリアン”ヨルバ系ハイライフ”と言うべきでしょうね、トーキング・ドラム “ドゥンドゥン”を多用したハイライフ・サウンドもバッチリ楽しめるわけです。
あるいは、当時としても、やっぱり、ETメンサーとヴィクター・オライヤが共演した84年作 “Highlife Giants Of Africa” の意義は大きかったでしょうねえ…、その後の、ハイライフ復調ムードの先駆けとなったんじゃないでしょうか?で、その作からの2曲が、また素晴らしい! “Easy Kabaka” Brown のギターが最高です。
既に、現地ナイジェリアでもなかなか見つからない CD とのことで、少しボラれたかも知れませんが(ボロな紙ジャケ盤であることはいつもと同じですが)、これがラストの入荷となりそーです。
1 MOONLIGHT HIGHLIFE -1982 “Highlife Re-Incarnation”
2 OPATARICIOUS -1982 “Olaiya In The 60’s”
3 AFRICA -1986 “Papingo Davalaya”
4 MR. JUDGE -1984 “Highlife Giants Of Africa”
5 YABOMISA NO.2 -1984 “Highlife Giants Of Africa”
6 EKWE NGBADUGA -1983 “Ilu Le O!”
7 ORUKU TINDI TINDI -1986 “Papingo Davalaya”
8 LABA LABA -1982 “Highlife Re-Incarnation”
9 FA MI MORA (GBA SOLO DE O) -1983 “Ilu Le O!”
10 LAFIA WE LAWANI -1982 “Olaiya In The 60’s”