パライバ渓谷の袂でガチョウと作ったブラジルのインディ・ロック、新たな傑作!
サンパウロ州の内陸部、農村地帯のサン・ジョゼ・ドス・カンポスを拠点に、コロナ検疫中の2020年後半、文化・芸術基金の助成を受けて制作されたバンドの3作目。ドン・ペスコソの編成はガブリエル・シエラワ(vo,g)、ドン・ヂ・オリヴェイラ(b)、ハファエル・ペソット(g)、ルイス・フェリーピ・パッサリーニョ(drs, sampler) のオーソドックスなロック・バンド・フォーマットながら、全員がコンポジションとヴォーカルを取れるのも強み。ガチョウの声に導かれてポリフォニーから始まる”Delicadinho”や、続く”Qualquer Lugar”のギター・リフはポスト・パンクからの影響を強く感じさせ、G.ジルの”Expresso 2222″ に影響を受けたというm-4″Luvoar” では性急なビートとファズ・トーンが心地よく、ロマンチックにメロウなm-5″Mais de perto”、サイケ・フォークな小品m-6″Eu vou / Não vai não”を挟みながら、m-7″Me faz lembrar”のトロピカルなギターは完全にアフロ・ブラジル、バイーア音楽の影響下そのものだし、m-12″Mesa 13″はブレーガをユーモアたっぷりに演じています。ハウル・セイシャスとセルジオ・サンパイオらが集い、1971年に発表したカルトなアルバム、「A sociedade da grã-ordem kavernista apresenta sessão das dez」を参照したというドン・ペスコソの3rdアルバムには、サンパウロの前衛志向からホマンチコ、イエマンジャーにインディー・ギター・ロックのカタルシス、あらゆるものが現代の若者の視点の絶妙な按配で搭載された作品です。ぜひラウドなヴォリュームで!(サプライヤーインフォより)