ディヴァンハナ、ボスニア・ヘルツェゴヴィナはサラエボで09年に結成(元サラエボ・ミュージック・アカデミーの学生達だったそう)、ジャズはじめ、様々な音楽的要素を加味しつつ、バルカン各地の伝統曲を再生しようというフォークロア演奏グループ6人組。リーダーでピアニスト兼アレンジャー(ネヴェン・トゥンジッチ)に紅一点女性歌手、加えてアコーディオン、ベーシストに各種パーカッション兼ドラムス、そしてクラリネットという編成。この6人で WOMEX はじめ、欧州の音楽フェスにも積極的に参加、並びに、ライヴ盤含めて5枚のアルバムをリリース、その5作目の2018年作が本作ということになります。本作のポイントとしては、当店でもソレなりにおなじみ? >★、コソボでトルコ系両親のもとに生まれ、自ら経営する音楽カフェで歌いつつ、スタイリストやヘアー・メイク・アーティストとしても名の知れていたスーザン・カルデシ(コソボ紛争以来、イスタンブールに拠点を移し活躍)が参加していること。で、“ウシュクダラ” とかも歌っていますが、いわゆるセヴダリンカなどオスマン・トルコ時代を起源とする歌謡音楽を中心に、ディヴァンハナの紅一点女声シェラ・グルジッチ(実力派です。というか、スーザンよりイイ?否、味わいはやっぱりスーザン?)とのデュオ&コーラス 、そしてそれぞれソロ・パートを歌い継ぐ全10曲、なかなか聴き応えありますよ!
(…ところで、このディバンハナが、とうとう、フォークロアの採取再生という結成以来の鉄則を破り、2019年に録音したオリジナル曲>★コレがまたなかなかの出来!早くCD化されないものかと待っているところです…)