既に、>こちらで紹介されていますね(無断リンク陳謝&感謝)!特に当方が付け加えられることはないか、とも思うのですが、強いて言うなら、このディノ・ディサンティアゴの歌謡性の素晴らしさ、ということかと。
>こちらで紹介されていますが(感謝!again)、ポルトガル生まれのディサンティアゴが、両親の故郷、サンティアゴ島を父とともに訪ねた際、島の音楽に触れる機会もあったことでしょう、自分本来の歌のあり方を悟ったという、そんなエピソードがすべてを語っていますよね。それまで、Hiphop な R&Bを演じていたディサンティアーゴはカーボヴェルデの音楽を軸に、自分の音楽を組み立てることとなったそうです。
アンゴラやカーボヴェルデの21世紀音楽の充実を支えるもの、それは、ポルトガル語圏アフリカの歌謡性の高さにあることは歴然としています。センバでもキゾンバでも、あるいはモルナやフナナー、コラデイラしても、結局、ポルトガル音楽を介在したクレオール(クリオーロ)音楽ですよね(そも本CD表題が“クリオラ”ですね)、ムラート系音楽と言ってみてもいいかも知れません。つまり、他のアフリカ諸国のそれぞれの現在形ポップに較べると、カリブや南米の音楽に近い感覚を持っているんじゃないかと推測できます。そこんところ重要かも知れません。
サンバにしてもサルサにしても、それらはダンス音楽だとしても、歌が良くてこそだと思います。そういう感じ、このディサンティアゴの歌を聞いても伝わって来ないでしょうか?ラッパーをフィーチュアーした曲、アンビエント・ソウルみたいな曲もありますが(曲名 “モルナ”!)、そうした曲も含めて、おお、歌ってくれるよなあ、って、感じてしまうんですけど、どうでしょう?(って、切れ味悪いコメントですなあ、我ながら、)
ともあれ、ヒップホップ世代らしいビート処理やエレクトロな音感を多用しつつも、カーボ・ヴェルデの伝統ダンスや歌謡音楽を再構築しようという意気が伝わって来る見事な作だと思いますよ、
1 Morabeza
2 Roda
3 My Lover -feat. Nelson Freitas
4 Kriolu -feat. Julinho KSD
5 Kem Ki Flau
6 Arriscar
7 Sofia
8 Nhôs Obi -feat. Vado Más Ki Ás
9 Chega Pra Lá
10 Flan Pamodi
11 Morna