ディミトラ・ガラーニ、1952年アテネ生まれということで、ハリス・アレクシウより二つ下ですが、アルバム・デビューはハリスより4年も早く1971年のこと、この人も全盛期ミノス・レーベルのスター女性歌手でした。もちろんライカ系女性ですが、ハリスあたりに較べると、いわゆるアート・ソング(エデフノ)系の要素が強い存在でしょうか?もちろん、だんだん先鋭的? ややオルタナティヴな傾向を深くしながらも、現在も活躍中です(例えば>こちら)。
ところで本1997年作、愛、喪失、孤独、アイデンティティの探求、そして人間と時間の関係など、憂愁に彩られた人生のあり方を見事に捉えた作品という評価で、長らくガラーニの代表作とされて来ました。作詞には当時として24歳だった若手、ニコス・モライティス(1973)を中心に起用、作曲には当時としてもヴェテラン、ステリオス・カザンツィディスほかに曲を提供して来た重鎮、タキス・スーカスを中心に起用、ほか、既に当時として人気SSWだったマノリス・リダーキスも1曲作詞作曲で提供し、3曲の伝承曲を含む内容で、個人的にも長らく聴いてきた愛聴盤ということになります。どこか、ハバネラ〜ラテンっぽい雰囲気(ギリシャ起源リズムで言えば、シルトスっぽいんでしょうか?)もサイコーでしょうか?
CD 1
1.Τα Χάρτινα -Lyrics. Níkos Moraḯtis
2.Φλόγα Στην Καρδιά -Lyrics. Níkos Moraḯtis
3.Μήπως -Lyrics. Vasílis Papadópoulos
4.Ανακαλύπτω -Lyrics. Níkos Loukás
5.Τα Σκαλιά -Lyrics. Níkos Moraḯtis
6.Να Μη Χαράζει Η Μέρα -Lyrics. Níkos Moraḯtis
7.Του Σώματος Μου Σώμα -Lyrics. Níkos Moraḯtis
8.Φεύγω Σαλπάρω Στα Βαθιά -Music, Lyrics. Manólis Lidákis
9.Όσες Φωτιές (Bayaty) -Lyrics. Níkos Moraḯtis
10.Δυο Γερανοί -Lyrics. Níkos Moraḯtis
Music by Traditional (tracks: 1-8 to 1-10), Tákis Soúkas (tracks: 1-1 to 1-7) Eldar Mansurov (1-9)
▽限定盤bonusCD1曲のみ収録