DILEK TURKAN / SUYA SELDOM

dilek-türkan-2015>前2011年作ファースト・ソロはカラン・レーベルからのリリースでした。1978年生まれ、トルコ古典声楽女性歌手、ディレク・チュルカンのトルコ・ソニーへ移籍しての2015年新作です。00年代後半からは、カランのスタジオ・ミュージシャン達から成るインストゥルメンタル・ユニット“インジェサス” のメイン・ヴォーカルをもつとめていましたが、卒業?去年の>インジェサス最近作にはエズギ・キュケルが代わって参加していました。ま、エズギ・キュケルあたりの、カラン同窓女性の先輩歌手と思っていただいても、いいかも知れません。前作では、戦前トルコ歌謡に溶け込んでいたタンゴやラテン系ナンバーなども散りばめ、ノスタルジックなサナートを歌っていましたが、今作では大人のターキッシュPOPバラードに挑戦?プロデュース、アレンジはディレクの夫君、ケマンチェ(擦弦)奏者のデリヤ・チュルカン(インジェサスにも参加)。ヴェテランのギター類奏者にしてハルク系SSWのエルカン・オーウル(そのエルカンの代表曲 “Bir Ömürlük Misafir” がラストに)や、エルカンとの共作もある5弦べースのアルプ・エルソンメズ等、渋い実力者も参加し、ほかストリングスやネイが加わり、いかにも流麗でいてどこかフォーキー or ジャジーなムードも漂うバックにおいて、古典歌謡をベースに、しっとりと揺れるような、憂いのある歌声を聞かせてくれるディレク・チュルカンです。

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